2021年10月に結成11周年を迎えたNMB48が、11月3日に「NMB48 11th Anniversary LIVE」を大阪城ホールで開催した。

1期生が全員卒業した後の初めての大規模ライブ。昼公演は「スクラップ&ビルド」、夜公演は「感謝祭」をテーマに行われ、新生NMB48をアピールしつつ集結したファンに11年間の感謝の思いを届けた。今回は連載「ポッター平井の激推しアイドル!」番外編として、昼公演の模様をレポートする。

■加藤夕夏「先輩メンバーもまだまだ前に出たい」
Overtureが流れた後、ステージではなくアリーナ席の通路でトロッコに乗って現れたのは、現在バラエティ番組で大活躍中の渋谷凪咲。「11周年ライブへようこそ!今日は皆さんを夢の世界へお連れします!」と宣言。

「皆さんにずっと会いたかった〜!11周年を迎えた新生NMB48、しっかり目に焼き付けてください!」(小嶋花梨)、「ペンライトを黄色にしてくださるとうれしいです!」(梅山恋和)、「今日は皆さんの『大好き』の気持ちを私たちにたくさんください!私たちからの愛も受け取ってくれますか?」(上西怜)、「今日は私たちのパフォーマンスで皆さんの元気をチャージ!」(塩月希依音)、「今日はみんなの個性を大爆発させます!全身でNMBを浴びて、全細胞で楽しんでください!」(安部若菜)と、1人ずつトロッコから呼びかける。久しぶりのトロッコ演出がうれしい!

そしてステージには2期生の石田優美が登場。「ついにこの日がやって来ました!新生NMB48の幕開けです!11周年ライブ、ぶっ壊していくぜ〜!」と絶叫。この公演のテーマとなったナンバー『スクラップ&ビルド』で勢いよく幕を開けた。

最初のMCで、キャプテンの小嶋花梨が「先輩方が今まで作り上げて来てくださったものを受け継ぎながら、私たちにしか出来ない今のNMB48を皆さんにお見せしていきたいと思います!」と意気込みを語った後、2期生の石田優美・鵜野みずき、3期生の加藤夕夏、4期生の川上千尋・渋谷凪咲、ドラフト2期生の堀詩音・本郷柚巴・安田桃寧のキャリア6年以上のメンバー8人が「NMB48 LEADERS」として登場。

和傘を使ったパフォーマンスなど、NMB48の伝統でもある和テイストをたっぷり盛り込んで4曲続けて披露すると、加藤が「先輩メンバーもまだまだ前に出たいんやぞ!後輩たちにもかっこいい背中を見せられるんやぞ!っていうところを証明したくて、このコーナーをさせていただきました」と意図を説明。観客から大きな拍手を浴びた。

■お笑い芸人・見取り図がステージに駆けつける!
ユニットコーナーのトップバッターは、小嶋花梨がホストに扮した「天花寺レオ」として登場。木下百花(1期生)のソロ曲『プライオリティー』を熱唱し、トロッコで女性専用エリアに近づくサービスで、女性ファンを熱狂させた。

続いてトロッコで登場した渋谷凪咲は、「みるきー」こと渡辺美優紀(1期生)のソロ曲『わるきー』を『わるなぎ』にアレンジ。いつものバラエティ番組で見せるおもしろさとひと味ちがう、超絶かわいい「なぎちゃん」としてのパワーを見せつけた。

ドラフト3期生から7.5期生までの若手メンバーによる『青いレモンの季節』『虹の作り方』では、制服衣装でフレッシュにみずみずしくパフォーマンス。

梅山恋和・山本望叶・貞野遥香・新澤菜央は、先輩ユニット・Queentet(吉田朱里・村瀬紗英・太田夢莉・渋谷凪咲)の『Which one』を披露。ガーリーな魅力を発揮して、次世代の女子力選抜ユニットの誕生を予感させた。

『ひな壇では僕の魅力は生きないんだ』を歌ったのは、渋谷凪咲を筆頭に安部若菜・出口結菜・中野美来・堀詩音・前田令子・水田詩織・南羽諒の8人から成る「バラエティ頑張りたいガールズ」。「ひな壇芸人のようにバラエティ番組で活躍したい」と願う彼女たちをサポートしようと、TBSの朝のバラエティ番組『ラヴィット!』出演後に東京から飛行機で駆けつけたお笑い芸人・見取り図が登場!

NMB48とは、渋谷いわく「(見取り図が)東京進出を機にすぐ辞めた番組」という『夕方NMB48』で共演していた仲(2018年4月〜2021年3月までMC担当)。出口vs中野のオリジナル一発ギャグ合戦や、南が2人のために手作りしたダンボール作品、ライブの曲ふり選手権、あいうえお作文などで息の合ったトークを20分展開。会場を爆笑の渦に包んだ。

上西怜・安田桃寧・和田海佑が『シャワーの後だから』でセクシーに魅了すれば、加藤夕夏が男役、川上千尋が女役で『ロマンティックなサヨナラ』をミュージカル風に演出。山崎亜美瑠・本郷柚巴・早川夢菜は『阪急電車』をギターで弾き語り。ダンス選抜ユニット・だんさぶる!は、山本彩(1期生)の『Don’t hold me back』でキレキレのダンスを披露。それぞれの個性をアピールした。

■小嶋花梨「今の私たちにしか出来ないことをしたい」
ライブ終盤では、『落とし穴』と『ドリアン少年』で、石田・加藤・川上・渋谷・安田がトロッコに乗って会場を盛り上げると、最後は塩月希依音がセンターで『ワロタピーポー』をパフォーマンス。元気印の笑顔が弾けた。

アンコールでは、梅山恋和が「まだまだ私たちの新しい魅力、ユリイカ(発見)してくださいね〜!」とイントロで呼びかけ、『僕らのユリイカ』と『ナギイチ』を披露。

キャプテンの小嶋は「今、ここにいるメンバーで新しいNMB48を作るために何をすべきなのかを考えた時に、メンバー1人1人の個性をしっかりと武器にしたいと思い、今回はこのようなユニットコーナーで皆さんに伝えさせていただきました。先輩方が作り上げてくださった伝統も受け継いでいきながら、今までのNMB48に捉われずに、私たちにしか出来ないことをしたいと思っています」と改めて決意表明。

さらに「今の私たちを見て、『この時代を好きで良かった』と必ず思わせたいです!」と力強く語った。そして『届かなそうで届くもの』の間奏では「私たちになら出来る!ファンの皆さんとならもっと強くなれる!あきらめなければ夢は叶う!そう信じて12年目もがむしゃらに突っ走っていくぞ〜!」と、12年目の抱負を叫んだ。

ラストはライブのキラーチューンで、NMB48初のオリジナル曲『青春のラップタイム』を梅山恋和のセンターでパフォーマンス。11周年ライブの昼公演を締め括った。

■スクラップ&ビルドで新たな道を歩みだす12年目
昨年の10周年ライブは“10年”という区切りのいい年でもあり、山本彩や渡辺美優紀などの卒業メンバーが多数集結したお祭り感満載のステージだったが、今年は夜公演も含めて卒業メンバーは登場せず、現役メンバーのみでやり遂げた。それは「この11周年ライブを今のこのメンバーで新たなNMB48を作り上げていく第一歩にしたい」という強い意思の表れだろう。

全国ネットのバラエティ番組にも引っ張りだこの渋谷凪咲。今年、グラビア界に旋風を巻き起こした本郷柚巴。阪神タイガースファンとして、テレビ出演の機会も増えた川上千尋。特技の落語を生かし、落語番組のアンバサダーに就任した安部若菜。それぞれが得意分野で個性を磨き、活躍の場を広げている点もストロングポイントだ。

まだまだ野心にあふれる先輩メンバーたち。切磋琢磨しながら成長し続ける後輩たち。現在オーディションが行われている8期生の加入も、現メンバーの大きな刺激になるだろう。梅山恋和・上西怜・塩月希依音・山本望叶などによる熾烈なセンター争いからも目が離せない。

「スクラップ&ビルド」を掲げるならば、NMB48としてこれまでやって来なかったことにも挑戦してほしい。例えば、ライブ系ならクリスマスライブ、年越しカウントダウンライブ、深夜や早朝の劇場公演、ほとんどライブで歌ったことのない曲だけのレアな公演。バラエティ系なら文化祭、運動会(2015年に開催)、体力測定、川上千尋&岡本怜奈の阪神タイガース講座、予告寝起きドッキリ選手権、着替え選手権(制限時間内に誰が1番おもしろい衣装&メイクに着替えられるかを争う)など、メンバーみんなが常識に捉われず、「楽しそう!」「おもしろそう!」と思うことを、失敗を恐れずにどんどん挑戦してほしい。スクラップ&ビルド、トライ&エラーだ!

NMB48にはアイドルという枠を超越して、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督に負けないぐらいのエンターテイナーを目指してほしい。NMB48にはそれが出来る!全てはファンに喜んでもらうため。そしてNMB48を、アイドル界を盛り上げるために。

取材・文=ポッター平井

<ポッター平井・プロフィール>
構成作家・ライター。MBSラジオ『NMB48のTEPPENラジオ』などを担当。松田聖子さんの“輝き”に魅せられて以来、30年以上アイドルを応援し続けるアイドル・サポーター。