札幌に新しいムーブメントとして生まれた「ワンコイン」ラーメン。今回はその先駆けともいえそうなお店の紹介です。

西7丁目、狸小路のアーケードの西の端にある「らーめんサッポロ赤星」のオープンは2004(平成16)年。メインメニューをワンコインで出す店としては、札幌ではほぼ元祖といってもいい存在です。ワンコイン以外の創作系ラーメンもありますが、メニューはやっぱりワンコインの醤油と塩が人気です。

一番人気の「醤油らーめん」500円。スープは鶏ガラ、モミジがメイン。じっくり長時間かけてとった白湯系スープは口当たりが実にまろやか。濃厚な旨味を感じるのに後味がしつこくないのは野菜を使った香味油のせいでしょうか。中太の縮れ麺はツルツルの口当たりでスープに良くなじむ自家製麺。スープの旨味との相性もぴったりです。

「塩らーめん(赤玉入り)」650円はアサリのゆで汁を使用。一口すするたびに海鮮系の旨味が広がります。塩ダレには備前海塩を使い、ただ塩気だけでなく自然な甘味とコクを加えています。まさにクリーミーな鶏白湯のお手本のようなまろやかさ。そして追加トッピングの「赤玉」を少しずつ溶かしながら食べるとその表情が一変。一瞬にしてワイルドなアジアンテイストのピリ辛塩ラーメンに変身するのです。これは楽しい。

店長の出村範史さんは「店名の赤星は札幌の開拓史のイメージ。古き良き時代の象徴で、ワンコインは『500円玉を握りしめてラーメンを食べに行く』という意味に重なっています。うちでは3ヶ月に一度、新作ラーメンも発表していますからそちらの方もよろしくお願いします」

昨今のラーメンの価格高騰に対して「ラーメンは気軽に食べられるべきもの」というアンチテーゼで人気店になったこの店。ワンコインでありながら麺も自家製、メンマやトッピングもすべて手作りというこだわりも、ラーメンファンにとってはありがたい限りです。

■住所:札幌市中央区南3西7-1 狸小路内 ■電話:011・272・2065 ■時間:11:00〜22:30(LO22:00)※スープがなくなり次第終了 ■休み:なし ■席数:9席(禁煙)

【北海道ウォーカー編集部】