着物ブランド「JOTARO SAITO」は、キモノデザイナー、斉藤上太郎氏によるお店。着物をより身近に、洋服感覚で日常的に楽しんでほしいという思いをコンセプトに、古典のものをベースにしたデザインを積極的に採用。伝統的な絹織物のほか、デニムやジャージ生地などユニークな着物を提案している。

代々京都を代表するキモノデザイナーである斉藤氏は、伝統を重んじる着物業界にいながらも、常にさまざまなものごとにチャレンジ。その一つがGINZA SIXにオープンしたフラッグシップショップだ。

店内は自らデザインした西陣織のテキスタイルの天井、木工職人とコラボレーションしたフローリングと、和洋が融合した空間。さらにはカフェを併設し、着物のデザインをイメージした華やかなスイーツも楽しめるように。あわせて入口のカウンターでは、手みやげ向けのスイーツも販売している。

カフェはカウンター席とテーブル席がある。テーブル席の壁面は、銀座の空をイメージした織物と鞠がモチーフの格子を合わせた和モダンなデザイン。

店頭で販売するアイスバーは、京都本社の染工場の一角にアイス工場を新たに作ったこだわりよう。専属のパティシエも起用し、ブランドの世界観を落とし込み着物とリンクすることを意識して作られているそう。着物の色味や柄を食材で表現すべく、パーツを組み合わせるように1本1本に多くの素材が使用されている。デザインもひとつひとつ、斉藤氏が手がけているという。

ラインナップは12種類と2つの季節商品。ヨーグルトベースの「マンゴーキウイ」(626円)や青リンゴベースの中にぶどう、カシス、パッションフルーツを合わせた「青リンゴカシス」(626円)、ヨーグルトベースにブルーキュラソーでマリネしたグレープフルーツが入った「ブルーグレープ」(594円)と、着物同様ユニークなフレーバーがそろう。何層にも重なる味わいはなんとも贅沢だ。

一見手みやげには不向きに思えるが、持ち運び向けの保存箱にも徹底したこだわりが。保存性の高いモミの木を使用し、真夏日でも半日は余裕で持つという。贈答用の紐もオリジナルの真田紐を用意した。

また、ここ限定のチョコレートにも注目してほしい。ブランドのアイコンである「縞牡丹(しまぼたん)」の柄をあしらった2種の「縞ボタン」(各1620円)のほか、煎った大豆にきなこや抹茶などの和風チョコをコーティングした「JOTAROビーンズ」(3240円)も、上品な色合いとパッケージが人気。これらももちろん、斉藤氏がプロデュースしている。

味はもちろんのこと、多彩な素材使いやフォトジェニックな見た目は、話のタネにもぴったり。さっと差し出せば、きっと会話が弾むはず。【取材・文=金城和子】