1803年に創業した「京菓匠 鶴屋吉信」は京菓子の老舗。明治初年から販売している「柚餅(ゆうもち)」は京都府が定めた「和生菓子特殊銘柄品十八品」にも数えられるなど、日本を代表する銘菓として名高い。こちらは歯切れいい求肥(りゅうひ)に風味いい柚子のペーストを練り込み、和三盆糖をまぶしたシンプルな菓子。食べやすさと口いっぱいに広がる柚子の爽やかさが受け、今日まで人気を誇っている。

またここコレド室町店では、職人が作る季節の生菓子が楽しめるカウンター「菓遊(かゆう)茶屋」と和スイーツを提供する「茶房」を構えている。「菓遊茶屋」で提供される生菓子は半月おきにラインナップを変更。3種から好きなものを選び、お抹茶とセットで味わうことができる。値段も一人1296円とお手ごろだ。

職人たちの菓子作りはとってもスピーディー。その時間は5分にも見たないほど!「生菓子作りを目の前でみられるのも、なかなかない機会。ぜひ伝統の技術と作りたてのお菓子を楽しんでください」と店長の松尾さん。箸で細やかに形作られていく菓子は、まさに芸術そのもの。取材時には「紅花」を作ってもらった。粒あんを包んだ葉の土台に、花をのせれば完成!

さて、カウンターでひと息ついたら店内でお土産選び。冒頭で紹介した「柚餅」のほか、同店では伝統を踏襲しながら洋風のテイストを取り入れた多彩な菓子を展開している。かわいらしい飴類に、ここ限定のアイテムもあるのでこちらにも注目を。

同店限定の「IROMONAKA」(2700円)は、3種のあんをパステルカラーの最中だねにはさんで食べるお菓子。木べらがセットになっているのであんをはさみやすく、ちょっとした職人気分も味わえる。あんは白あんベースの抹茶と小倉、こしあんのほか、季節限定の白あんをベースにしたキャラメルから選べる。

「マカロンをモチーフにした最中です。食べる直前に作ることで、パリッと香ばしい最中だね本来のおいしさを味わえます。小豆は最高級小豆、丹波大納言小豆。風味豊かで香りよく、大量生産が難しい貴重なものなんですよ」と松尾さん。

伝統菓子からマカロン風最中まで、さまざまな菓子と出合える鶴屋吉信。そして生菓子作りを目の前で見られるのは、またとない機会。ぜひお土産を選びがてら立ち寄りを。