松竹株式会社(本社:東京都中央区)は、松竹新喜劇の京都四條南座の2019年1月公演として「初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演」を元旦から開催する。京都四條南座は、2年にわたる大規模工事が終了し、2018年11月に新開場したばかり。新春お年玉公演としては、平成28年以来3年ぶりの上演となる。

演目は初笑いにふさわしい、名作喜劇「裏町の友情」と「お祭り提灯」の2本立て。渋谷天外の他に特別出演の久本雅美など、豪華メンバーが揃う。12月13日に、ホテル阪急インターナショナル(大阪市北区)で行われた取材会には、渋谷天外、藤山扇治郎、久本雅美らが出席。それぞれが意気込みを語った。

まずは渋谷が「今年の世相を表す漢字は災。来年は亥年、亥は無病息災の年、勇気の年とも言われている。八坂神社にお参りした帰りに笑っていただいて、免疫を上げて欲しい。笑う門には福来たる、ぜひ福を持って帰ってほしい」と挨拶し、続いて藤山が「新しい南座に、エレベーターがついたのがうれしかった。歌舞伎の初舞台は東京だったが、舞台は小学3年生の時の南座が初。一生懸命やりたい」と語り、久本が「飽きずにお誘いいただいてうれしい。南座で元旦に公演、女優冥利に尽きる」と笑いを誘った。

今年11月に元宝塚歌劇団星組トップスターの北翔海莉と結婚した藤山は、結婚後初となる今回の舞台について「結婚しても環境はあまり変わらないが、自分自身が頑張らなければ」と語り、渋谷が「おめでとうございます。奥さんが毎日舞台を見に来るそうです」と話し、藤山と北翔が共演した舞台「蘭」に、自身も出演していた久本は「いい奥さんをもらって、ますます芸に磨きがかかるのでは。素敵なカップルだと思います」とエールを送った。

3年前に新橋演舞場で、今回上演するお祭り提灯で共演していた3人、記者からその時の事を聞かれると、渋谷が「昨日の事も忘れんのに、覚えてるかい」と答えたのに対し、久本が「覚えていますよ。前回を踏まえて、松竹の品位を保ちながら、どこまで自分が遊べるか試してみたい」と話し、藤山は「3年前も丁稚をやっていた。久本さんの対応力はすごい。舞台袖で見ていて驚いたのを覚えている」と語った。

今回の演目、お祭り提灯と裏町の友情のどこを見て欲しいか、記者から質問が出ると、渋谷は「この2本は本当に楽しんでいただける鉄板。やっている自分たちも楽しい。自分も64才、お祭り提灯でいつまで走れるかわからないが、次の世代にも期待しつつ、もう少し頑張りたい」と答え、藤山は「新しい南座はトイレも壁もすごく綺麗。作品がいいのと、久本さんが素晴らしいのでぜひ来て欲しい」と語り、渋谷に「芝居に関係ないやないか」と突っ込まれる場面も。久本は「裏町の友情は笑って泣いて感動。お祭り提灯はスカッと終わる。この2本が一緒に見られるのは贅沢。楽しみに来て欲しい」と語った。

70周年に対する思いについては、渋谷が「二代目渋谷天外、藤山寛美に続き、自分が劇団に入って28年。長さだけは一番長い。バトンタッチできる人も育ってきて、これからだんだん新しい世代の新しい芝居に移っていくと思う」と述べ、藤山は「自分が入団して5年。すごいところに入団させていただいた。劇団の中もだんだん高齢化してきている。若い人に入りたいと思われるように、また年を取った方々にも元気でいて欲しい。ホームドラマなので幅広い年齢層がいるのがいい」と語った。久本は「70周年というのはなかなかできることではない。受け継がれた素晴らしい浪速の人情劇。(自身が所属する)ワハハ本舗も35年目。つなげて行く人を育てて行かなければ」と述べた。

来年を一文字で表すと何かと記者に聞かれると、渋谷は「縁(えにし)。来年になれば新しい縁も来る」と語り、藤山は「健康の健。体が元気でなければ芝居が出来ない」と話し、久本は「言いたかった文字を二人に先に言われてしまった」とし「栄。まだまだこれから栄えて行くように。美か栄か迷ったが、美はもう持っているので」と答え、会場を沸かせた。

今回は南座発祥400年、松竹新喜劇の劇団設立70周年の記念公演でもある。正月三が日、午前の部開演前には、かつて正月公演初日に披露されていた、若手劇団員による、力強い「しころ太鼓」も披露される。めでたい話題がそろった新春お年玉公演、笑いと人情の詰まった演目、平成最後の初笑いを南座で。

■初笑い!松竹新喜劇 新春お年玉公演

期間:2019年1月1日(祝)〜8日(火) 会場:京都四條南座 住所:京都府京都市東山区四条大橋東詰 電話:075-561-1155(代) 時間:午前の部11:00、午後の部15:30(元旦初日のみ13:00開演の1回公演) 料金:1等席:10,000円、2等席:5,000円、3等席:3,000円、特別席:11,000円(関西ウォーカー・二木繁美)