「Hey! Say! JUMP」の薮 宏太が、10年ぶりの主演舞台となるミュージカル「ハル」に挑む。病を乗り越えてボクシングに挑戦し、生きる希望や意味を見出そうともがく主人公の青年・ハルを演じる。高橋亜子が書いた物語を栗山民也が演出、今を一生懸命に生きる人たちへの応援歌となるオリジナル・ミュージカルだ。役作りのため、ボクシングジムに通い、炭水化物を控えるなど食事制限をしてトレーニングを続けている彼の姿に、メンバーも協力してエールを送る。29歳の誕生日に来阪会見が行われ、ポアールの特注ケーキを前に、食べられなくても手の込んだ演出にニッコリ。平成最後の舞台で20代最後のミュージカルになる「ハル」の意気込みを語った会見後、個別取材ではまた違った彼の素顔を見せてくれた。

Q:10年ぶりのミュージカル。やりたかった?

やりたかったですよ。10年前は何も知らず、ただガムシャラでした。終わった時に、もっと出来たなって思ってましたね。最近、あの当時のことを振り返って、「あぁ、ミュージカルもう一回やりたい」って思ったりする機会が多かったんです。だから、このお話をいただいて、「ミュージカル出来るんだ」ってうれしかったです。

Q:歌が評価されていますね?

ありがとうございます。好きなんです、僕、歌が。歌うことが好き。自分が好きで楽しく歌ったり、感情を込めて歌うことを心掛けています。そうしないと、聴いてくださっているお客さんの感情も動かせないと思ってるので。どうやったら“カッコヨク”感情を込めて人に届けられるか。今までの活動の中では、発声方法や息の使い方とか、そこまで歌のテクニックを求められていませんでした。でも、それじゃダメなんだということを、今すごく身に染みて感じています。やることはたくさんあります。

Q:一番楽しみしていることは何ですか?

栗山さんの演出を受けることが一番ですね。これまで「デス・ノート」と「スリル・ミー」を拝見しました。演劇界の巨匠ですし、自分の人生で栗山さんの演出を受けるなんて夢にも思ってなかったので。稽古と本番入れて2か月ですけど、身をゆだねて、いろんなものを吸収できるように、つねに神経を研ぎ澄ましてやりたいです。

Q:大きく成長できるのでは?

その意味でも、この仕事をやります。大きくならなきゃいけないっていう気持ちもありますし、僕を選んでいただいたことにも応えなきゃいけないですし。僕個人では、もっと歌がうまくなって…といった思いはありますけど、やっぱり観に来てくれたお客さんに満足して帰っていただけるのが一番なので。「あ、薮くんてこんなに出来るんだ」って思っていただけるように、しっかり準備したいです。

Q:もし、ジャニーズに入ってなかったら?

頑張って大学に行って、普通のサラリーマンになって、社会の歯車のひとつとして頑張ってると思います。僕の家系は僕以外、全員サラリーマンで、僕は異端児です(笑)。小学6年生からこの仕事してるんですけど、気付いたらここまで来てる、みたいな感じです。小学6年生の自分に言ったら、多分信じないかもしれないです(笑)。

Q:演じる主人公のハルのように変わるとしたら、どう変わりたいですか?

僕はけっこう狭い範囲で生きている人間なんです。いつも同じ友達としか会わないし、音楽も新しい曲とか知らないし。仕事で聴く以外は、ずっと同じ音楽を聴いていたりします。ちょっと凝り固まった考え方になってるから、もうちょっと柔軟な人になりたいですね。

Q:会見では、まったくそんなふうに思いませんでしたけど?

あれは頑張ってます(笑)。グループだと僕は最年長ですし、いろいろまとめてしゃべらなきゃいけない機会が多いから。でも実生活は、家族で一番年下の末っ子で、友達も年上が多いですし。ちゃんとバランスが取れてるので、大丈夫です。

Q:外部活動していたら、いろんなお友達ができますよ。

そうですね。今回も、同年代の方もいるし、年下も大先輩もいるし。座長だから、お芝居以外にもやらなきゃいけないことがたくさんあると思うんです。座長のキャラクターで稽古場の雰囲気が決まるってよく聞くから、どういうキャラクターでいこうか、今、迷ってます(笑)。めちゃいいお兄さんでいくか、「ちょっと締まっていこうぜ」みたいなタイプでいくか。結論はまだ出てないです(笑)。

Q:大阪で行きたい場所や興味のあることは?

10年前ですけど、前回の舞台中に海遊館に1回だけ行ったことがあります。もう一度行きたい。海の生き物が好きだから。あとは藤波選手が復活するか。阪神は藤波次第でしょ。普通は、どこに行っても、ご飯食べるかコンサートするかだけで、ぶらつくことはほとんどないので。でも、関ジャニ∞や関西ジャニーズJr.の子たちも、オリックス劇場に出てるとか松竹座でやってるとか、たくさん活動してるという情報は知っています。

4、5年前に「40カラット」という舞台で大阪に来た時は、少年隊の植草(克秀)さんがイカ焼きが大好きで、ほぼ毎日イカを食べていました。僕もイカ好きで2週間後に連れて行ってもらったので、その伝統を引き継いで七五三掛(龍也)くんにもイカを食べさせます(笑)。イカは大丈夫です、粉モンはダメだけど。でも、七五三掛くんは何でも食べれるからな。

Q:大変ですね、炭水化物制限。。

でも、何かを断って生活するって、ひとつそういう芯があると他のこともちゃんとしようと思うようになるので、そこまで苦じゃないです。

Q:すごいですね、ほかの生活にも影響が出るって。

そうですね、生活の乱れがなくなります。出来ることをやるって大事だなと思います。でも、仕事ですからね。頑張ります!

やぶこうた●1990年、神奈川県生まれ。2007年に「Hey! Say! JUMP」のメンバーとしてCDデビュー。デビュー前より俳優としてドラマや舞台に出演し、09年には舞台「SHE LOVES ME」で、シアタークリエ史上最年少男性座長を務めたことでも話題に。近年のおもな出演ドラマは「ウチの夫は仕事ができない」(’17)、「犬神家の一族」(‘18)

STAGE ミュージカル『ハル』チケット発売中

公演期間:4/22(月)〜28日(日) 会場:梅田芸術劇場メインホール 脚本・作詞:高橋亜子 演出:栗山民也 作曲・音楽監督:甲斐正人 出演:薮 宏太、北乃きい、安蘭けい、栗原英雄、七五三掛龍也(Travis Japan/ジャニーズJr.)、梅沢昌代、今井清隆 ほか 価格:S¥11,500、A¥9,500 お問い合わせ:0570-200-888(キョードーインフォメーション)(関西ウォーカー・高橋晴代)