広島県廿日市市の海の見える杜美術館で7月21日(日)まで、「生誕100年記念 菅井汲 ‐あくなき挑戦者‐」が開催されている。

国際的に最も高く評価されている日本人画家である菅井汲(すがいくみ)の、生誕100年を記念した企画展。菅井は戦前から戦後にかけては商業デザイナーとして活動し、その一方で日本画家の中村貞以に師事。転機が訪れたのは単身渡仏した1952年。以降パリを拠点として制作活躍し、数々の国際展で受賞するなど成功をおさめた。

同展では、渡仏後から晩年までの約40年間に制作された海の見える杜美術館所蔵の版画コレクションを展示する。「1億人の日本人からはみ出した存在でありたい」という強い意志のもと、その生涯を通じて、常に独創性を求め、新たな絵画に挑み続けた菅井汲の世界を満喫できる。

担当者は「本展覧会では、パリを拠点に活動した画家・菅井汲の作品を、版画を中心に約100点紹介します。日本的な主題を取り入れた初期の作品から、色鮮やかで幾何学的な作品、晩年のS字シリーズまで様々な版画作品を展示します。菅井汲の作品は、一瞬で脳裏に焼き付くような明快なものが多いため、色彩と形を楽しみながら鑑賞していただきたいと思います」と鑑賞のポイントを話す。

菅井汲が生涯で残した数多くの作品を見ることができる同展。ファンはもちろん、まだ見たことがない人は必見だ。(東京ウォーカー(全国版)・ウォーカープラス編集部)