相手の心を開き、すぐに好意的になってもらう“魔法の言葉”をご存じでしょうか?「絶対に否定をしない」「笑顔で反応する」よりも安心感を与える「あなたのことが好きです」の言葉。そのメカニズムを、心理学の法則も交えながら紹介します。

※本稿は、星渉『神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■この方法を実行できれば、他の誰よりも周りからの好意を集められる

「相手に安心感を覚える」ことは、「相手に心を開く」という言葉に置き換えることができます。

そして、相手に心を開いた際の究極の感情は「好意」、つまり「この人のことが好きだ」と思う気持ちです。もちろんこれは「恋愛感情」としてだけではなく、上司として、同僚として、後輩として、友人、仲間として好意的に思うことも含まれます。つまり「人の心を動かす」影響力は、あなたのことを好きだと感じてくれる人が多ければ多いほど、大きなものになるということです。

では、日常のコミュニケーションにおいて、どうすれば相手はあなたのことを「好きだ」と感じてくれるでしょう? どうしたら、あなたに好意を持ってもらえるでしょうか?

これまでお伝えした「絶対に否定をしない」「最後まで話を聞く」「頭ごなしに怒らずに、理由を聞く」「笑顔で反応する」「聞く姿勢に気を配る」などは、もちろん相手に安心感を与えて、あなたへの好意を作る手伝いをしてくれます。しかし、これらよりももっと〝すぐに効く〟方法があるのです。それはとてもシンプルな方法なのですが、あなたの周りに実践している人は、おそらくいないでしょう。そして、これを聞いてもほとんどの人が“恥ずかしいから”といって実行しないと思います。だからこそ、この方法を実行できる人は、他の誰よりも周りからの好意を集めることが可能となります。

■「好意の返報性」という心理的効果をフル活用する

そのシンプルな方法とは、「あなたのことが好きです」と伝えること。

「そんなこと言えるわけないでしょ!」という声が聞こえてきそうですが、別に“愛の告白”をしてくださいと言っているわけではありません。「返報性(へんぽうせい)の法則」という言葉をご存じでしょうか?簡単に言うと「人は、自分に何かをしてもらったら、お返しをしなければいけない気持ちになる」ことです。「バレンタインデーにチョコレートをもらったら、ホワイトデーにはお返しをしなければいけないと思う」――これも返報性の法則です。

そして、「好意の返報性」もあります。これは人から「好きだ」と言われたら、もらった好意に対して「好意」で返したくなる心理のことを言います。「好きだ」と伝えることで、言われた相手は今いる場所に安心感を覚えるようになります。そして次第に、「好きだ」と伝えてくれた相手=好意をくれた相手に、好意を返し始めます。

そう、相手もこちらのことを好意的に思ってくれるようになるということです。最初はこちらから好意を伝えていたのに、気がつけば相手がこちらに「安心感」と「好意」を持ってくれるようになる。そして、当然のことながら、「安心感」を覚え「好意」を持っている人の話には耳を傾けて協力してくれる。つまり、あなたの人の心を動かす影響力が大きくなる、というわけです。