まるで本当に動いているかのような、躍動感あるフィギュアの写真作品「オモ写」。この「オモ写」は、「おもちゃの写真」を略した言葉で、2015年に誕生した造語だが、今やすっかりSNSでハッシュタグとして定着。9月26日現在、Instagramでは「#オモ写」のタグが付いた投稿は19万を超えている。今回は、「オモ写」という言葉の生みの親で、アメコミなどのフィギュアを被写体にした写真作品で支持を集めるホットケノービさん(@hotkenobi)にインタビュー。ホットケノービさんのハイクオリティな「オモ写」の中には、なんと映画『アイアンマン』で主演を演じたハリウッド俳優のロバート・ダウニー・Jr氏からシェアされた作品も!「オモ写」の魅力や作品作りのこだわりについて、たっぷり話を伺った。

――オモ写を撮り始めたのはいつからですか?また、そのきっかけを教えてください

「2015年です。アメコミ系の実写映画が好きになり、フィギュアを買うようになり、今ほどではないですが日本や海外でフィギュアを撮影する方たちがいることを知ったことで自分もやり始めました」

――ホットケノービさんが作られた「オモ写」という言葉ですが、どういう経緯で生まれたのでしょうか?

「2015年当時はフィギュアの写真を見たくてもツイッターでは一覧で見る術がなかったので、『タグを作れば見れるのでは?』という軽い気持ちで作りました。(当時も特撮など特定のコンテンツの写真を見るタグはありました)」

――「オモ写」の定義があればお教えください

「言葉通り『おもちゃの写真』、それが定義です。撮影している人がそう思えば全てオモ写だと思います。ただこういった遊びはみんなで育てるものなので、その時々によって捉え方が変わるのも一つの楽しみではあります」

――ホットケノービさんが一番気に入っているご自身のオモ写作品と、そのポイントを教えてください

「一番気に入っている写真はないのですが(基本ネガティブなので。。)SNSのアイコンにしているスパイダーマンが白刃どりに失敗している写真はお気に入りです。スーパーパワーを持っているスパイダーマンならありえない失敗。『どうしてそうなったのか?』といった具合に、見る人がストーリーを想像(補完)して一緒に楽しめる写真を目指しているので、それをいつまでも忘れないようにアイコンにしています」

――オモ写を撮影する際のこだわりや、技術的なポイントなどがあれば教えてください

「どれだけリアルに撮影するときも、イラストやCGではなくおもちゃを撮影する魅力がなくならないように、どこかにおもちゃらしさを残すことを心がけています。技術的なことは海外勢が凄過ぎるので、私の話よりぜひ彼らのインスタグラムを見てください(笑)」

――ホットケノービさんの作品はストーリー性があり、シチュエーションやテーマの設定がユニークですが、何からヒントやインスピレーションを得ていますか?

「フィギュアの元となる映像(映画・ドラマ・アニメ)からインスピレーションを受けています。映画を観たあとに『こうだったら!』『もしかして裏ではこうなってる??』など。あとはフィギュアを触ったときに、そのフィギュアの一番しっくりくるポージングを探しているうちに思いつくことも多いですね。キャラクター性とフィギュアの性能を大切にしています」

――ホットケノービさんの作品にはマーベルのフィギュアが多く登場する印象です。フィギュアを選ぶ基準があれば教えてください

「フィギュアを集めるきっかけがMARVEL(MCU)だったので、登場する機会は多いですね。フィギュアを選ぶ基準の一番は、みなさんそうだと思いますが、基本は好き&手元に欲しいキャラクターです。次に個人的に重要なのが、アクションフィギュアの良さは見る以外にも手で触れて楽しめることなので『触った時の驚き(新しさ)』です。キャラクターが違うだけで触り心地(構造)は一緒のブランドもあれば、キャラクターごとにそれが全然違うブランドもあるので、そこはいつも気にしています」

――コロナウイルスによる外出自粛は、作品作りに影響を与えましたか?

「時間ができたので技術面での向上はあったかな、と感じています。でもアイデアの元、撮影の原動力となる映画が公開されないのはすごく残念です」

――作品を見てくれる人やファンに、メッセージをお願いいたします

「いつも写真に反応やコメントいただきありがとうございます。この記事を読んで少しでもオモ写が楽しそうだと感じた方は、一度フィギュアを撮影してSNSに投稿してみてください。ニッチな趣味ですが自分の表現したい世界を人と共有できることは想像以上に楽しいですよ。これからも楽しいオモ写を投稿していきますので、一緒に楽しんでください。これからもよろしくお願いします」

取材協力:ホットケノービ(@hotkenobi)