博多発祥のラーメンブランド「一風堂」。地元福岡県をはじめ、日本全国、海外でも高い人気を博している。今年35周年を迎える記念として、定番メニューの「からか麺」を4年ぶりにリニューアル。名前も新たに「極(きわみ)からか麺」とした。

一風堂の始まりは1985年10月16日。福岡県福岡市中央区大名にて創業した。94年、関東初進出となった「新横浜ラーメン博物館」への出店をきっかけに、その後東京にも店舗を展開。2008年にはニューヨークで海外進出を果たし、「一風堂」というブランドを確立させた。

そんな「一風堂」は35周年を迎えた2020年10月16日の創業日に、定番ラーメン「からか麺」をリニューアルした。「からか麺」は1989年に一風堂の第一号店「一風堂 大名本店」で誕生。以来、好評で販売店舗数を増やし続け、今では一部店舗を除き全国の一風堂店舗で販売している定番人気メニュー。一風堂といえば、「白丸元味」「赤丸新味」が知られているが、実は「からか麺」のほうが歴史は古い。

新しい「極からか麺」(850円)は、スパイスを9種まで増やし、香り、辛味、旨味をより一層強くした肉味噌と、複数のスパイスで辛味と香りをつけた天かすをのせ、食感も楽しめる。「一風堂」の特徴でもあるシルキーな豚骨スープとの相性も抜群で、これまでの中太ストレート麺から細麺にすることで、よりスパイシーになったトッピングともマッチ。辛さも「普通」と「特辛」から選べる。

そして、もっとも大きな変化は「胡麻ばくだん」。いりゴマや練りゴマなどで作った特製ゴマペーストで、別添えで提供される。これをスープに溶かすことで担々麺風の味わいに。溶かす量で微妙に変化する味を楽しむことができ、ゴマの風味と甘味、コクが加わることで、新たな美味しさが体験できる。

35周年はこれまでと大きく異なる情勢の中で迎えることになった。緊急事態宣言中は約1カ月、全店休業。飲食業界全体が低迷し、厳しい事態が続いた。営業再開後もなかなか以前と同じにはならず、現在も飲食業界は大変な思いをしているところが多い。しかし「一風堂」では、店舗ごとに営業時間を見直し、営業時間を短縮するなどして経費削減を図った。デリバリーやテイクアウトもスタートさせ、新しい形で「一風堂」を楽しめるようにした。

さらに通販での販売にも力を入れている。人気ゲームソフト「あつまれどうぶつの森」のゲーム内で一風堂オリジナルの島、「いっぷう島(いっぷうとう)」を公開し、バーチャルの世界でも一風堂に触れてもらえるようになった。そうした細かな対応が功を奏し、また、“一風堂の味を食べたい”という人が店に通っていることで、現在でも大幅な閉店や事業縮小などをせず、営業を続けている。

創業者の河原成美氏は今年の創業記念に際して、「こんな時でも大人しく縮こまることはせず、一風堂らしく世の中に“刺激”を与え続ける存在であるために、今年は“刺激”の一杯、『からか麺』のリニューアルを行いたい」と語ったとのこと。

ラーメンの醍醐味はやはり店でできたてを食べること。店舗ではもちろん消毒や除菌、パーテーションによる仕切りなどの感染拡大防止策を講じて、安心して食事ができる環境とサービスを提供していて、来店者数は徐々に戻っているという。今回の「極からか麺」は、ラーメン界への新たな“刺激”として投じた一手でもある。世界中の人がこれからもおいしいラーメンが食べられるよう、「一風堂」は世の中に“刺激”を与え、元気にしていける存在であり続ける。

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