古くから国民食として親しまれているラーメン。醤油、味噌、とんこつ、塩をはじめ、最近では形にとらわれない創作ラーメンなどもあり、日本全国には地域ならではのご当地ラーメンまで存在する。これだけ多様化するラーメン業界において、近年の消費者の趣向はどういった傾向なのだろうか?そこで今回は、ウォーカープラスの読者1875人を対象に、ラーメンに関する意識調査を実施。アンケートをもとに、好きなラーメンのスープやトッピングについて、地域ごとに動向を分析してみた。(※集計期間:2021年9月17日〜26日 結果のパーセンテージは小数点以下切り捨て)

■気になる1番人気は?アンケート結果から、地域ごとで好みが異なることが如実に!
「ラーメンは好きですか?」という質問には、「好き」が88%と圧倒的。「とんこつラーメンは苦手だけど、塩ラーメンは好き」というように、味によって好みが分かれることはあっても、ラーメンという大きな括りでは、好きな人が多いことが窺い知れる。

さらに、地域別に「好き」と答えた回答率を見てみると、北海道地方は95%(「どちらでもない」は4%)、東北地方は92%(「どちらでもない」は7%)、九州・沖縄地方は92%(「どちらでもない」は7%)と、この3地方では90%超えという高い支持率の結果となった。ちなみに、北海道地方、東北地方、九州・沖縄地方は「嫌い」という回答は0%だった。

ラーメンの支持率の高さがわかったところで、続いては、どのジャンルが特に人気が高いのかを調査。「ラーメンのスープで一番好きな味は?」の質問に対して、全体の結果としては、1位が醤油で24%、2位がとんこつで22%、3位が味噌で19%、4位が塩で17%、5位が醤油とんこつで11%となった。日本独自の発展を遂げているラーメンだが、もともとは中国から伝来した歴史を持つ料理。「中華そば」「支那そば」などの名前が定着している通り、醤油ベースのラーメンが日本に根付いていることも、醤油スープ人気の土台となっているのかもしれない。

2位のとんこつと3位の味噌については、九州のラーメン文化と北海道のラーメン文化による影響が強く表れた結果とみられる。地域別にアンケート結果を分析したところ、九州・沖縄地方では、とんこつが59%と飛び抜けて人気だった。同じく、北海道地方では、味噌が66%と高い人気を示す結果となった。

また、東北地方は、醤油が38%、味噌が35%と、2ジャンルが人気を2分する形となった。これは、喜多方ラーメンや米沢ラーメンに代表される醤油系と、仙台で主流となっている味噌系という、東北の中でもエリアごとに特性があることが影響していると窺い知れる。関東、近畿、中部地方では、スープのジャンルで飛び抜けた変化は見られなかった。

■人気のトッピングは?ラーメンの種類がトッピングにも影響か?
ラーメンといえばトッピング!「一番好きなトッピング、よく注文するトッピングは何ですか?」についてもアンケートを行った。この結果については、煮卵とチャーシューが圧倒的票数を集め、海苔、メンマ、きくらげ、ネギなど、その他のトッピングを大きく引き離す結果となった。

さて、ここにも地域性はあるのだろうか?回答を見てみると、どの地域も概ねチャーシューの人気が若干高く、次いで煮卵が票を集めるという構図なのだが、中国地方と四国地方では、いずれも煮卵の方が多くの票数を獲得し、2番人気にチャーシューが来るという結果になっている。中国・四国地方というエリア特性として、ラーメンのトッピングでは煮卵が定番化しているようだ。

今回のアンケート結果としてわかったのは、いろんなジャンルはあれど、地域に根付いている“ラーメンDNA”が潜在的に好みを決定づけているのかもしれないということ。また、北海道地方ではもやしのトッピングが、そして、四国地方はコーンがそれぞれ3番目に人気のトッピングであるということからも、その地域のラーメン文化による影響が色濃く出ているから面白い。コロナ禍が落ち着けば、旅行先でラーメン店を探して、自分の地域とどのように違うのかを楽しみながら味わってみたい。近年はお取り寄せの種類も増えてきているので、自宅で全国のラーメンを食べ比べするのも楽しそうだ。