「お金のことをもっと勉強しなきゃ」「お金の使い方を見直したい」と思いながら、何から手をつければよいかわからない――。そんな“お金超初心者”に、ファイナンシャルプランナーの坂本綾子さんが “お金の基本のキ”を教える連載がスタート。アベナオミさんのマンガとともに、これからの時代に知っておきたい「お金の知識」をわかりやすく楽しくガイドします!

せっせとポイントを貯める「ポイ活」に励む人が増えています。世の中におけるポイントの存在感がどんどん大きくなってきました。例えば共通ポイントのひとつである楽天ポイントは、これまでに発行した累計ポイント数が2.5兆ポイント(1ポイント1円相当)を突破したとか(※)。他にも様々なポイントがありますから、ポイント経済圏の規模は相当な大きさのようです。ポイントを無視できない時代に、賢いポイントとの付き合い方を考えます。
※2021年8月末時点、楽天グループニュースより

■還元率アップのサイトも!「クレジットカードのポイント」
ポイントと言えばまずはクレジットカードのポイントです。ほどんとのクレジットカードで購入額に応じたポイントが貯まります。ポイント還元率は0.5%が一般的で、1%以上の高還元率もあります。定期預金の金利は0.02%程度(2021年11月2日現在)ですから、クレジットカードのポイントの方が有利です。

クレジットカード会社の中には、カード会員向けにポイント還元率が高くなるサイトを運営するところもあります。三井住友カードの「ポイントUPモール」、JCBカードの「Oki Dokiランド」、三菱UFJカードの「POINT名人.com」など。このサイト経由で買い物をすると、通常よりもポイント率が上がります。いつも使っているネットショップがサイトに入っているなら、直接買い物するよりもポイントの分お得になります。また、毎月払うもの、例えば光熱費や携帯電話料金をクレジットカード払いにするのも有効です。毎月、確実に一定のポイントが貯まります。

クレジットカードのポイントには通常は有効期限があり(中には無期限のものも)、ポイントを利用できる最低単位が決まっていることが多いので、複数のクレジットカードを使うよりも、1〜2枚に集約した方が貯めるのも使うのも効率的です。

■効率的に貯めて有利に使いたい!「共通ポイント」
ポイントカードを作って会員になり、買い物の際にポイントカードを提示して貯めるポイントもあります。複数の提携店で貯めて使えるのが共通ポイント。代表的な共通ポイントは、Tポイント、楽天ポイント、ⅾポイント、Pontaポイントです。

さらに、流通系の企業が発行しグループ内を中心に貯めたり使ったりできるポイントもあります。セブン&アイグループのnanaco、イオングループのWAONです。

Amazonのヘビーユーザーの中には、AMAZONサイト内での買い物で貯まり、Amazon内の買い物で使えるAmazonポイントを使っている人もいるでしょう。

もともとポイントサービスは、店舗や企業などが顧客を集めたり囲い込んだりするために各自で始めたものです。それが、共通ポイントという仕組みを打ち出したTポイントのサービス開始をきっかけに、幅広い店舗やサービスを横断できることで貯めやすく、使いやすくなりました。そう、ポイントは貯めた分を使ってこそ、そのお得を実現できます。効率的に貯めて有利に使うのが、まさにポイントと賢く付き合うポイントです。

■本末転倒にならない賢いポイントとの付き合い方とは?
効率的に貯めるには、還元率が高いクレジットカードを使う、ポイントがたくさん付く店やポイントアップ期間を利用する、ポイントがアップするサイトを経由する、ポイントを使うクレジットカードを絞り込むなど。さらに、1回の買い物でクレジットカードのポイントと共通ポイントの両方のポイントを貯められる、いわゆるポイント二重取りができるケースもあります。ポイントカードを持っているなら、ステッカーなどで提携店かどうかを確認して忘れずに提示を。

ただし、ポイント欲しさに無駄な買い物をしたら本末転倒です。

買い物以外でも、ポイントサイトでアンケートに回答する、友達を紹介する、モニターになるなどによりポイントを貯めることができます。この方法は、自分が費やす時間と、それによって得られる対価としてのポイントが見合っているかを考えたいものです。ポイントサイトに登録するには個人情報を提供することが必要なので、その点も注意が必要です。

■貯め方より実は大事な「ポイントの使い方」も要チェック!
わざわざ手間をかけてポイントを貯めるというよりも、光熱費をクレジットカード払いにする、ポイントがアップするクレジットカード会社のサイトをブックマークしておきネットショッピングはそこから入るなど、日常生活の中に仕組みや習慣として取り入れるのが、ラクで効率的です。

そして、忘れてならないのが、ポイントの使い方。貯めたポイントを買い物に使うなどしてお得に活用しなければ意味がありません。そのポイントは自分にとって使いやすいか、生活のどんな場面で使えるかもシミュレーションしましょう。クレジットカード会社や共通ポイントのサイトにはポイントの貯め方(貯まるお店)と使い方(使えるお店)が掲載されています。そして、貯めたポイントはこまめにさっさと使ってしまうこと。せっかく貯めたポイントを使わないまま放置することほど無駄なことはありません、それなら、最初からポイントなど気にせず、貯める必要もないからです。

ポイントを貯めるという行動が自分にとって負担ではないかも考慮して、ポイントとの付き合い方を決めましょう。



【著者 プロフィール】
坂本綾子/ファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所代表。 20年を超える取材記者経験を生かして、生活者向けの金融・経済記事の執筆、家計相談、セミナーを行っている。 著書に「年収200万円の私でも心おだやかに毎日暮らせるお金の貯め方を教えてください!」(SBクリエイティブ)など。

【イラストレーター プロフィール】
アベナオミ/宮城県生まれ、宮城県在住。地元情報誌のデザイナーをしながらイラストレーターとしても活動。2016年にフリーランスに。著書に「マンガでわかる!妊娠・出産はじめてBOOK」(KADOKAWA)など。