12月3日公開、いわき市を舞台にしたアニメ映画『フラ・フラダンス』のフラガール試写が同市のスパリゾートハワイアンズで開かれ、声優を務めたいわき市出身の女優・富田望生とスパリゾートハワイアンズ「フラガール」のキャプテン・ラウレア美咲さんを含めた5名のフラガールが登壇した。

■映画『フラ・フラダンス』って!?

本作はフラガールを仕事に選んだ新入社員・夏凪日羽(なつなぎ・ひわ)と同期の仲間たち、そして彼女たちを取り巻く人々とのきずなを描くオリジナル長編アニメーション映画となっており、2年間にわたる取材を重ねスパリゾートハワイアンズを完全再現。ダンスステージシーンではモーションキャプチャを採用し、リアルなフラガールたちのダンスを再現している話題作だ。

■サプライズ演出で感涙する富田望生

試写会では、フラガールたちが劇中でも使われたウエルカムダンス「カウアロク」を披露。それを客席で観ていた富田は「みなさんの踊りを実際に観たのは10年以上ぶりなんですけど、小さかったときに、いまと同じようにそこに座って、フラガールのダンスに夢中になっていた自分を思い出してすごく感動してしまいました」と感涙。続けて、「震災から10年がたった今、一番知ってほしい地元いわきの姿が詰まった作品になっていて、笑顔になれて勇気をもらえる。圧巻のフラダンスシーンをスクリーンで見てほしい」とコメントした。

躍動するキャスト(フラガール)は、実際のダンサーたちを取材することで生まれたキャラクター設定となっている。そこで、スパリゾートハワイアンズ「フラガール」のキャプテンとして活躍中のラウレア美咲さん、ソロデビューを果たした、マーラエ穂里さんの2人に、本作のこと、自身の新人時代、そしてコロナ禍での苦難など、フラガールたちの舞台裏について聞いた。

■映画で活躍する「フラガール」たちの舞台裏に迫る

――映画『フラ・フラダンス』の中では、たくさんの前向きなメッセージが散りばめられていました。それは、震災、コロナと2度にわたる困難を乗り越えていく皆さんだからこそ、発信できた強いメッセージだと感じましたが、「コロナで踊れない」時期はどんな想いだったのでしょうか?

【ラウレア美咲】お客様がハワイアンズに足を運べない、つまりそれは「営業ができない」「ショーをお届けできない」という状況下だったので、「私たちは一体なにができるのか…」「いる意味あるのかな?」といった、マイナスな気持ちになる日も正直ありました。

それでも、「踊ることで人を元気にする」という私たちフラガールの原点に立ち返り、YouTubeで「オンライン特別ショー」を開催しました。また、それとは別に、お客様が戻ってきたときにいつでも踊れるように、毎日出勤して、誰もいないステージでショーを開催していました。

そんな日々を乗り越えてのショー再開日、ステージ上から、お客様の顔がたくさん見えたときは鳥肌が立ちました。これからまた映画『フラ・フラダンス』も公開されて、さらに新しい元気と勇気をお届けできるんだと、今は感謝しています。

■「稽古場」は汗と涙が染み付いたフラガールの聖地であり、出発の場所

――劇中の舞台裏ともいえる「稽古場」では、歴代のフラガールたちの葛藤や努力、日々などが色濃く描かれていて、とても印象的でした。

【マーラエ穂里】劇中のシーンでも忠実に再現されていますが、「稽古場」はときどき、雨漏りもするほど年季の入った場所です。ですが、歴代の先輩方が稽古を積んできた場所でもあり、その床は汗と涙が染み付いているフラガールの聖地であり、出発の場所でもあります。

実は、ハワイアンズに入る前にテレビのドキュメンタリー番組で稽古場を見ていたので、新人の頃は「私、本当にここでフラダンサーになるんだ!」と感動したことを、映画を観ながら思い返していました。

■「新しいハワイアンズ」を体感してほしい

――映画の公開、それに伴う「ひまわりプロジェクト」など、コロナ禍を経て"新しいハワイアンズ"の出発といった印象を受けました。

【マーラエ穂里】コロナ禍になって、医療従事者の方をはじめ、本当にご苦労されている方が多いと感じます。そのなかでも、エンタメ業界はどうしても優先順位が低くなってしまうのですが、今後も動画配信、そして映画『フラ・フラダンス』をキッカケに、全国へ元気をお届けしたいと考えています。

また、ハワイアンズの各所には、ひまわりをモチーフにした「ひまわりプロジェクト」が開催されており、映画の世界観を存分に味わって頂けると同時に「新しいハワイアンズ」も存分に堪能して頂けると思います。

【ラウレア美咲】震災時、先輩方が行ってきた「全国きずなキャラバン」のおかげで、私たちがこうして今、ステージに上がれて、踊れているんだと実感しています。そして、お客様、先輩方、ハワイアンズで働く皆さんのおかげで成り立っていることも忘れてはいけないと、日々、感謝の気持ちでいっぱいです。

――本作では「今までで、一番ざんねんな新人たち」とありますが、キャプテン・ラウレア美咲さんにとっての「伝説の先輩」を教えてください。

【ラウレア美咲】17代目のキャプテン・アウリイ晴奈さんは、コロナで営業ができなくなった時期にキャプテンを務めていた方です。当時、私はサブキャプテンとして活動していましたが、彼女は私以上に皆を「どう導いていくのか?」考えてくれた人であり、それを目の前で見てきたので、とても尊敬できる先輩です。

――ありがとうございました。

■まだまだある「新しい」ハワイアンズ

震災、コロナなどの困難にも立ち向かってきたいわき市・スパリゾートハワイアンズが発信する「新しい」には、ビーチのにぎわいをや水遊びが堪能できるスパリゾートハワイアンズとは対照的に、遠くに山の綾線を眺めながら、緑豊かな環境の中でゆったりとアウトドアが楽しめる施設として、 ハワイアンズグランピング『マウナヴィレッジ』が4月よりスタート。

■ハワイアンズオリジナルの南国テイストでキャンプ

テーマが異なる5つのテントに、フラガールの衣装と同じ生地や雑貨をそろえ、南国テキストにアップデイトされた内装により、ハワイを感じながら特別なひと時を過ごすことができる。「優雅なリゾート気分を手短に堪能したい」という方にもオススメな「もう1つのハワイアンズ」となっている。