双子ジャイアントパンダ、シャオシャオ(雄)とレイレイ(雌)の一般公開を控え、注目度が急上昇中の上野動物園(東京・台東区)。そんな同園のパンダの魅力を、たっぷりの写真と共に紹介!ブログ「毎日パンダ」で話題の写真家・高氏貴博氏が厳選したベストショット&コメントを通して、キュートなパンダたちの姿をお届けしていきたい。

上野動物園では現在、シャオシャオとレイレイの父・リーリーと、姉・シャンシャンに会うことができる。今回は、そんな彼らを毎日撮影する写真家・高氏氏が、11月に撮影した写真から16枚を掲載!写真にまつわるエピソードや豆知識も紹介する。

■高氏貴博氏が厳選!ベストショットはコレだ!!
――たくさんの写真から選ぶのは至難の業だと思うのですが、今回、高氏さんがおすすめしたい写真はどれでしょうか?
【高氏氏】11月20日からシャンシャンの撮影が解禁されたので、そんなにたくさんの写真があるわけではないのですが、一番のお気に入りは、シャンシャンがガッツリこちらを見ている写真。シャンシャンと目が合って嬉しかった瞬間です。多分、パンダって目は良くないと思うので、こちらのことは分かっていないと思うのですが…(笑)。見えていないので、実は“エサをくれない人”にはかなりドライなんですよ(笑)。

ちなみにこの写真は、耳が前向きで丸いところもポイントです。耳の向きはコロコロ変わるので、正面向きで丸いときもあれば、左右に立てて、前から見るとピンと縦長になっているときもあります。目よりも耳の方が敏感で、音をすごく気にしているので、耳の向きがコロコロ変わるんです。パンダは、音がする方にレーダーのように耳を向けるのが特徴と言えます。

あとは、目線が外れているのですが、舌が出ている“お決まりポーズ”のシャンシャンの写真です。これはご飯がおいしくて、恍惚の表情を浮かべている瞬間なんです。大好きな笹に囲まれて、幸福感に満ちたお顔です。

――そのほか、おすすめしたい写真はどれでしょうか?
【高氏氏】シャンシャンのワイルドな表情を捉えることができた1枚です。鼻先にシワが寄っているような、ニヒルな笑顔のような。ただかわいいだけでなく、こういった表情も見せてくれるんですよ。

もう1つ、リーリーのワイルドさが全開になった写真もあります。基本的には、ダランとユルいんですが、これは「実は強いんだぞ」というのが垣間見えるショットです。パンダは笹よりも、このような竹を主食で食べていて、幹(かん)と葉、両方好物なんですよ。幹を割って、皮をむいて、中の黄色い部分だけを上手に食べています。

また、閉ざされた雰囲気の格子の奥でエサを食べたり、休んでいたりする写真。1日に1回くらい、こういうときがあるんですけど…。1、2時間並んで会いに行って「やっと会える」となっても、こんな風に鉄格子の奥にいるときがあり…。「そんなときもあるよね」と思いながら見ています(笑)。こちらを見て、バリバリ営業している日もあれば、疲れちゃった…っていう、シャンシャン的にはオフのときもあるようです。

――リーリーとシャンシャンの見分け方はありますか?
【高氏氏】お父さんのリーリーは頭のてっぺんがとんがっているのが特徴で、今は見れないのですがお母さんのシンシンは“丸顔美人”なところが特徴です。顔も体も丸くて、パンダのお手本のようなフォルムなんです。また、本人は言われたくないかもしれないですが、シャンシャンの頭は真っ平なんですよ。

■上野動物園のパンダを取り始めた理由とは?
――ちなみに、2011年から撮影されているそうですが、高氏さんがパンダを撮影されるようになった経緯はどのようなものだったんでしょうか?
【高氏氏】2011年の夏にふらっと上野動物園に入ったら、パンダにひと目ぼれをしてしまって。そこから毎日通うことをスタートさせました。そのときは、特に後ろ姿にビビッときまして。大きなお餅のような、桃のような…。シンシンの寝ている姿だったんですが、そのダイナミックさというか、ユルさというか。そういったところが面白いなと思ってほれました。かわいいだけでなく面白いところにも魅了され、そこから通勤前に毎日通うようになり、やめられなくなりました(笑)。現在は1日1000〜2000枚撮り、楽しい時間ではあるのですが、帰宅後1時間以上かけて、写真の選定などをしている感じです。こうした生活をやめたいと思ったときはなく、パンダに会いに行った後は、動物園を出た瞬間から「今何やってるかな?」ってパンダのことが気になってしまっています(笑)。

今年6月に生まれた双子のシャオシャオとレイレイは、母・シンシンと共に、2022年1月12日(水)に一般公開されることも決定している上野動物園(事前申し込みによる抽選方式/各日約1000人限定)。癒しパワー満載の愛らしいパンダたちに会いに、是非、足を運んでみては?


※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

取材・文=平井 あゆみ
撮影=高氏貴博