こんにちは、Kentaro.です。今回は、実は支出が増えて逆効果になってしまう「節約になっていない節約術」のお話をします。

みなさんの中には、節約を頑張っているのになかなかお金が貯まらないと悩んでいる人もたくさんいるかと思います。そういった方は、間違った節約をしている可能性がかなり高いです。よくやりがちな節約術の中にも、実はまったく節約になっていなくてむしろお金が出ていくものが結構あります。それを知らずに今のまま節約を続けてもお金は絶対に貯まりません。

ちなみに僕も、お金が貯まらなかったころは、逆効果になってしまう「損する節約」を行っていました。ここでは僕自身の経験をベースに、一見節約しているように見えるけれど、実はより大きなお金を失っているというパターンを5つ紹介します。今回説明する方法をやらないようにすれば、確実に貯金は増えて、心に大きな余裕が生まれるはずです。

■実は節約になっていない節約(1)変動費の小額節約
そもそも生活費は、大きく固定費と変動費の2つに分けられます。固定費とは、毎月決まってかかる支出のことで、例えば、家賃、通信費、保険料、サブスクなどがあげられます。変動費とは、変動するつまり毎月金額が変わる支出のことで、食費や光熱費、交際費などがあります。

変動費の節約も大事で僕もやっていますが、それをメインで行うのはおすすめしません。理由としては、節約効果が小さくて労力の割にコスパが低いからです。変動費の小額節約の具体例は、こまめにブレーカーを落とす、水をチョロチョロ出す、安い食材を求めてスーパーをはしごする、などがあると思います。

でも冷静に考えて、その効果は数十円〜数百円抑えられる程度ですよね。その割に「ブレーカーを落とさないと」と常に注意しているとストレスがかかりますし、スーパーをはしごするのも大きな時間を失います。かかるストレスや時間の割に節約効果が小さく、そのため「こんなに頑張って節約しているのにお金が全然貯まらない!」となって、ストレスが爆発して逆にお金を使ってしまうケースが結構出てきてしまいます。

節約する上でまず優先すべきは固定費です。固定費は家賃、保険料、通信費などですから単純に金額が大きいですし、一度見直せば節約効果がずっと続きます。

例えば、スマホが分かりやすい例で、大手キャリアのスマホに月1万円払っていた人が、格安SIMに乗り換えてスマホ代を月2000円に抑えれば、それだけで月8000円の節約ができます。年間にして96000円の支出を抑えることができます。つまり固定費の節約は、日々節約するストレスから逃れられる上に金額が大きいので楽に貯金ができます。

また、同じ支出項目でも固定費・変動費のどちらと捉えるかで効果やストレスが大きく変わります。例えば電気代の節約の場合、変動費節約と考えると単純に電化製品を使うのを我慢することになります。でもその場合、ストレスがたまる割に、抑えられるのは1回数円〜数十円の世界です。一方で固定費節約の一環と考えて電力会社の乗り換えをすれば、一気に電気代の数割は抑えられます(最近は世界情勢の影響から、一部の新電力会社では停止なども行われているので、乗り換えの際にも注意は必要ですが)。

要するに、自分の行動という不確実なもの(=変動費)に頼るのではなくて、固定費を減らす仕組みを作るのが大事です。もちろん変動費を節約するのもいいですが、それはあくまで固定費を見直した後に行うべきことです。これから節約・貯金をしたい方は、まずは大きな固定費見直しから手をつけましょう。

■実は節約になっていない節約(2)エアコンのこまめなON-OFF
夏になるとエアコンが必須になると思いますが、使うにあたって最も気になるのは電気代だと思います。エアコンを使いすぎると電気代が大変になると不安に思って、電気代を抑えるためにこまめに切ったり数十分〜1時間程度の外出でもエアコンを消す人もいるかと思いますが、これは逆に電気代が高くなるのでやめましょう。

理由としては、一度エアコンを切ると部屋の温度が一気に上がるからです。エアコンはつけた最初の時が最も電力を使います。例えば部屋の温度が33度、エアコンの設定温度が25度だとします。エアコンをつけると最初に部屋を一気に冷やす。つまり部屋を33度から25度にするために大きなパワーを使います。でも1回25度まで部屋が冷えれば、あとはそれをキープする感じなので、つけていても電気をあまり食いません。

一方でエアコンをこまめに消した場合を考えます。エアコンを消したら部屋の温度はまた上がりますよね。これで時間を置いてエアコンをまたつけたら当然部屋を冷やすために再び大きな電力を使うことになります。つまり何度もON-OFFを繰り返す方が結果的につけっぱなしにするよりも大きな電力を使うことになり、電気代も上がるんです。

僕も以前は結構こまめにエアコンを消していたのですが、今は1時間程度の外出では消さない、寝るときはタイマー3時間で使っています。家にいるときはずっとつけっぱなし、かつ在宅勤務なのでエアコンを使う時間は長めですが、1か月の電気代は真夏でも4〜5000円弱で済んでいます。

そもそもエアコンを我慢すれば夏でも電気代をかなり抑えられると感じた方もいると思います。でも、もし我慢して熱中症になったりしたら、多額の入院費用かかるので本末転倒です。まとめると、夏の節約と健康を両立するために、エアコンは我慢せずある程度つけっぱなしにするのがおすすめです。

■実は節約になっていない節約(3)「買って得する」系の節約
具体的には例えば「スーツの2着目半額」や、○円以上送料無料のラインを超えるために買い足す買い物のことです。この「買って得する」系の節約は、逆に損するケースが非常に多いです。これは単純に無駄遣いが増えているだけだからです。

当たり前のことですが、節約・貯金で大事なのはなるべくお金を使わないことです。2着目半額などは買うことで得をしている気がしますが、支出自体は1着買った場合より増えてしまっています。例えばスーツ1着3万円として、2着目半額でも計4万5000円です。もちろん最初からスーツを2着買うつもりだったのならお得ですが、必要なスーツが1着だけだったら、冷静に考えると支出は1万5000円も増えています。店の戦略によって多くのお金を払っているわけなので、本当に得をしているのは自分ではなく店です。当然貯金からは遠ざかります。

また、送料無料、駐車場無料ラインを超えるための買い物もやりがちですが、大半のケースが送料分・駐車場代以上に支出をしていると思います。例えば送料500円、1万円以上の購入で送料無料になる場合を考えます。必要な物・買う予定だった物の価格が9000円とすると、送料無料にするためにあと1000円買おうと考えがちですよね。

でも2秒くらい冷静に考えてみてください。この場合送料を払っても9500円なので、1万円よりもまだ安いです。つまり送料無料にするためにあと1000円買おうとすると、自分的には要らない物が増えるだけで、得をするのは店だけです。

2着目半額も送料無料も同じですが、損をしないために買うという思考が染みつくと、結果としてより大きなお金を失います。世の中、買うことでお得になるのはなかなか無いようにできています。必要なものだけ買う、いさぎよく送料や駐車場代は払うというスタンスでいた方が、結果的に支出が減るので節約や貯金につながると思います。

■実は節約になっていない節約(4)割引食材・お惣菜の購入
夕方以降にスーパーに行くと、お惣菜が半額になったり、食品類がかなり安くなります。食費の節約のために安くなった食べ物を狙う人も多いと思います。実はこれは損をしている可能性が非常に高いです。理由としては、お得感が強いゆえに買いすぎて、結局ダメにしがちだからです。

おいしそうな惣菜や刺身が半額になっていると、テンションが上がりつい食べたくなって手にとってしまうと思います。特に夕方以降や仕事終わりの時間は、お腹も空いているので、いろいろ買ってしまいますよね。でも当然ですが、安くなっている=食べられる期間が短いということです。

お得だと思ってたくさん買ったところで、結局食べきれずにダメにして捨ててしまいます。余計なものを買うのは値段に関係なく無駄です。安い食材も同じで、買ったけど食べなかったり残したりしたら、お金をドブに捨てているのと同じです。食費を節約したいと思う方は、安くなっている食材や惣菜を買うのではなく、たとえ定価でも使い切れる食材だけを買った方が確実に安く済みます。

実際に僕は食材をまとめ買い&自炊をしていて、定価で買う物が大半ですが、1か月の食費は1万5000円くらいです。もちろん安くなっている食材を買うこともありますが、絶対に使う食材・すぐに食べる物だけ、冷凍できる肉類を買うなど、日持ちの観点から自分なりに条件をつけて必要なだけ買っています。また1回でまとめ買いをすると、買い物に行く回数自体が少なくて済むので、結果的に余計な支出も抑えられています。

節約のために安くなっている食べ物を狙うのは、一見得をしているようで実は損をする元になります。食費を節約したい方は、値段に関係なく確実に食べるものを必要な分だけ買いましょう。

■実は節約になっていない節約(5)ポイントカード
ポイントを貯めると割引になるのだから、ポイントカードは得だと感じる方もいると思いますが、これは完全に逆です。ポイントカードは損をする元なので要注意です。理由としては、ポイントによって無駄な買い物が増えて結局得するのが店側だからです。

そもそもポイントカードは、企業や店が顧客を囲い込む戦略です。店側にとっては、消費者に「ポイントを貯めると安くなる」という動機を与えることで、より多く買ってもらおうとしているに過ぎません。この店側の戦略に乗ってしまうと、自分では気づかないうちにポイントを貯めること自体が目的になったり、「ポイントが貯まるから買おう」となったりします。

また、せっかく貯めたポイントを使わないともったいないという心理も働くので、ポイントの有効期限が迫ると別に欲しくないものも買ってしまいがちです。500円引きのポイントの有効期限が今日までだからと、ポイントを使うために1000円の物を買ってしまう。みなさんもそういった経験はありませんか?

ポイント目的の買い物が増えると当然支出も多くなりますし、仮にポイントを使うために特に必要ではない物を買ってしまったら、一見金額が安くなってもそれは紛れもなく無駄遣いです。大事なことなので、何度も言いますが、節約・貯金をする上で最も効果があるのは、無駄金を使わないこと、つまり要らない物は買わないことです。

ポイントを貯める=たくさんお金を使うということですから、知らず知らずのうちに要らない物にお金を払う可能性が非常に高くなり、貯金がどんどん遠のきます。貯金をしていきたい方は、ポイントと上手に付き合うことが大事です。特定のお店のポイントカードは極力持たない。持つ場合も本当によく行くお店だけに絞る。ポイント目的の買い物は絶対しない、など。店側の販売戦略には乗らず、お得な部分だけ享受して無駄な支出をなくしていきましょう。

まとめると、変動費の小額節約、エアコンのこまめなON-OFF、「買って得する」系の節約、割引食材や惣菜の購入、ポイントカードの5つです。いずれも一見節約しているようで、大きなお金を失う原因になりますので、節約・貯金を頑張りたい方は、本当に注意してください。

取材・文=斉藤育世(エディターズ・キャンプ)