彼氏(ユウキ)に同棲を断られて将来が見えず、「同棲しないと別れる」と“手荒な二者択一”を迫り一度は振られてしまうも、なんとか復縁したかどなしまるさん。ユウキの本音を聞いあとの1人反省会で「彼との喧嘩に必要なのは“勝ち負け”じゃない」と気づいたそう――。

ウォーカープラスで連載漫画を公開しているのは、にほんブログ村「コミックエッセイ」ランキングでTOP10に入るなど人気を博している、元アルコール依存症のアラサーOL・かどなしまるさん(@marukadonashi)。発売中の書籍「人生が一度めちゃめちゃになったアルコール依存症OLの話」では、新卒で入った会社で人間関係に悩み、「ダメだ」とわかっていながらも、お酒を飲んでから出勤するようになってしまった体験を描いている。
※アルコール依存症は完治しない病と言われています。著者の個人的な見解で、一番ひどい状態にあった過去と区別するためにタイトルで「元アルコール依存症」と謳っていますが、著者自身も自分の依存症が完治したとは思っていません。


今回は、彼との“同棲を目指した日々“を描いた『子ども部屋おじさんの彼と一緒に住みたい私の100日間』の第19話を紹介。“安月給OL”の自分と、実家暮らしの彼とで生じる生活の価値観のズレ。手荒に同棲話を進めてもうまくいかず、やっと彼の“本音“を聞いたかどなしまるさんは1人反省会を行ったそう。

ここでは、本エピソードの舞台裏について、著者・かどなしまるさんに話を聞いた。

――大喧嘩をして別れ話になってしまった彼との関係を、「つまずいて悲しんだ時はおつりが来るくらい学ばないと損」だと前向きに考えていましたね。かどなしまるさんは、どうしてネガティブにならず、前向きに考えることができたのでしょうか。

【かどなしまる】すぐに前向きになるのは難しいので、一度徹底的に気持ちを放出してもいいと自分に許可しています。前回(18話)は、心の中でユウキに悪態をついて、私の部屋に残していった私物を着払いで送り返して「怒」をやったわけです。そうやって放出した先で、“ずっとこの気分でいるのは損な気がするぞ”と気付くのです。「怒」ってエネルギーを使って疲れる割に、得られるものがないことは頭でわかってしまうので。



――喧嘩することや相手に不満を持つことは、「相手との勝ち負け」ではなく、「自分の願望を知って変わるきっかけになる」という発想も素晴らしいです。この大事件をきっかけに気付いた願望と、変われてよかったことは?

【かどなしまる】まず、“自分の中にある固定観念を捨てたい”という願望に気付きました。「相手との勝ち負け」という考えを捨てきれなかったのは、どこかで「修正する方が負け=間違っていた」と思っていたからで、それが自分の中の固定観念だったと思います。これがあると、自分の思い通りにならないと、「怒り」とか「悲しい」だけが残りがちですよね。

そうではなく、“自分の固定観念が変わるきっかけなだけだ”と思うと、相手との勝ち負けという上下関係ではなく、フラットに捉えられました。そのあとに出てきたのが、願望を叶えるアイデアでした。「自分を前進させるアイデアを出す方向に考えることが、自分にとってよいことで、正解なのかも」という頭に変われてよかったです。

――「衝突するたびに自分自身の課題が表れてた」と振り返っていましたが、自分の課題に向き合うことって簡単ではないですよね。向き合う時の心の持ち方のコツはありますか?

【かどなしまる】「よくなるしかない」ならやるしかないという意気です(笑)。喧嘩したり悩んだりするのって苦しいじゃないですか。自分自身で気付いている課題にずるずる向き合わないで苦しんでいる方が、精神衛生上よろしくない。そういった意味でも現状がよくなるし、課題を超えたら生きやすくなると信じています。逆に課題に気付かせてくれてありがとう、という気持ちですね。

ユウキが同棲したくない“本当の理由“を聞き、反省して変わっていくことができたかどなしまるさん。「同棲しないで付き合い続ける」選択をした彼との関係の変化にも注目だ。

画像提供:かどなしまる(「お酒がないと××できません」/@marukadonashi)