素朴なボーロ味がくせになる、静岡銘菓の「8の字」。その工場直売所が静岡市駿河区にあります。歴史は100年以上と長く、昔は「メガネ」と呼ばれていたなど、意外な秘密もありました。

いつも通る表通りから1本裏へ入れば、そこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡る「しずおか裏表さんぽ」。東名・静岡ICと静岡市街地を結ぶ「インター通り」を散歩します。

100年の歴史がある8の字

インター通りから裏道に入ったところで、赤い「8の字」と書かれたのぼりを発見。静岡銘菓「8の字」のカクゼン桑名屋の工場直売所です。

静岡市民に愛されるおなじみお菓子。文字通り8の字の形をしたお菓子です。

カクゼン桑名屋・梅原民枝さん:
8ということで縁起がよく、明治の初期からやっているお菓子です

パッケージにも「明治初期に創業し、以来100年」と書かれていました。

8の字といえば、サクッと食感の「ボーロ」ですが、最近ではクッキーなど新しい味も展開しているそうです。

※ゆずは2024年10月に販売再開

定番から最新フレーバーまで

8の字シリーズは全7種類。創業の味から、若者に人気の最新フレーバーまで食べ比べてみました。

まずは昔ながらのプレーン(410円/100g)。

1つ1つしっかりとした大きさがあります。ほんのり甘い、懐かしの味。口の中で溶け出すと、止まらないおいしさです。

8の字を食べると、なぜか牛乳が飲みたくなってしまうから不思議です。

二つ目に発売した味はほうじ茶(410円/90g)でした。口の中に強くほうじ茶の香りが広がりますが、苦みがないので子供も食べやすい味です。

続いてクッキータイプの熟成緑茶クッキー(500円/80g)を食べてみました。ボーロタイプと違って穴があいています。

柔らかくて苦みも感じ、塩が入っているので甘じょっぱく、クセになりそうです。

8みつクッキー(410円/80g)はハチミツの甘味だけで作っています。

3種の濃厚なチーズを使ったチーズクッキー(324円/40g)。クリームチーズ、パルメザンチーズ、チェダーチーズが入っていて、おつまみにもなりそうです。

その他、静岡ならではのいちご(410円/90g)もありました。

昔の呼び名は「メガネ」

8の字のプレーンを見てみると、数字部分は実は穴が空いておらず、つながっています。焼いたときにつぶれてしまうのだそうです。

事業本部長の茂原智咲さんによると、昔は「8の字」ではなく「メガネ」と呼ばれていたそうです。

大きさもメガネぐらいあって、1本の生地を8の字にして焼いていたそうです。

2つの社名があるナゾ

ところで袋には「桑名屋」と書かれているのに、建物の看板には「静パック」と書かれていました。2つの社名があるのはなぜなのでしょうか。

茂原さんの制服にも静パックの文字です。

カクゼン桑名屋 事業本部長・茂原智咲さん:
もともと桑名屋の先代社長が高齢で後継者不足だったときに、弊社もお菓子を作っていたので、「同じ味を出せるのなら作ってもいいよ」と言われました

2020年、存続の危機にあった静岡銘菓8の字を屋号ごと引き継いだのが静パックなのです。

しかしコロナ禍での売り上げ減少が重なり、伝統のプレーンに加え、次々と新しいフレーバーを投入。

現在、ボーロタイプ4種類とクッキータイプ3種類の全7種類を展開しています。「ゆず」は2月末まで、販売再開は2024年10月からです。

不思議キャラクター

と、ここで食いつきたくなったのは、袋に描かれていたキャラクター。味によって全種類違いました。

いちご味に描かれていたお姫様は「おいちちゃん」。8みつクッキー味は「おはちさん」。

ほうじ茶に描かれているお殿様は「はちのじ将軍」。お茶味のお殿様ははちのじ将軍にそっくりなんですが「はちのじ大将軍」だそうです。

お菓子と一緒にキャラクターも覚えてくださいね。

■店名 8の字屋
■住所 静岡市駿河区中原713
■営業時間 10:00〜16:00
■定休 土日祝
■駐車場 あり
■問合せ 054−285−7668