2017/06/20 18:00 ウェザーニュース

日本最大級の花粉観測網と、全国7,093名から寄せられた約8万通の症状報告をもとに、2017年の春花粉の飛散や症状の特徴をまとめました。

▽飛散量はどうだった?

昨年の約3倍!
特に西日本でヒノキ大量飛散

2017年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は、全国平均(北海道除く)で2016年の3.1倍!
北海道は2.7倍、九州や近畿では4〜10倍飛散したところもありました。
※北海道はシラカバ花粉

<西日本や北海道で多くなった理由>
■2017年は全般に“表年”の傾向だった
花粉の飛散には、飛散量の多い年と少ない年が交互にくる“表年・裏年”があります。

■前年夏の天候が雄花の生長を促す条件に
スギ、ヒノキの雄花は夏の間に作られ、晴れて暑くなるほど雄花の量が多くなる傾向があります。
2016年の夏は西日本で高気圧の勢力が強く、特に8月は晴れて猛暑に。北日本は日本海側ほど晴れ、西日本や北日本日本海側では雄花の生長を促す天候でした。

▽症状のつらさはどうだった?

4月中旬〜下旬は特につらかった

上のグラフは、2016年と2015年のシーズンを通しての症状報告の変化です。
これを見ると、全体的に2016年よりも症状がやや重い傾向にあり、特にシーズン後半の4月中旬〜下旬につらいと感じている方の割合が多いことがわかります。

<後半つらかった理由>
■今年は寒気の影響で2016年よりスギ・ヒノキ花粉のピークの時期が遅れた

■東海〜九州ではヒノキ花粉のピーク時期に一度に非常に多くの花粉が飛散し、2017年春は2014年以来かそれを上回る大量飛散になった所があった

▽花粉症の重症度による違い

重い人は軽い人より1ヶ月以上
早く症状が出始める

上のグラフは、症状の重症度別(症状が重いタイプ、ふつうタイプ、軽いタイプ)にみた症状報告と花粉数の変化です。

関東地方では早い所で1月終わりから花粉シーズンが始まりましたが…
グラフを見ると、症状が重いタイプ(赤の折れ線グラフ)の人からの報告では1月後半からすでに症状が出始めています。
タイプ別に比較してみると、

<つらいと感じ始める時期の差>
・重いタイプと軽いタイプ:1か月以上
・重いタイプとふつうタイプ:1か月弱
・ふつうタイプと軽いタイプ:半月程度
※「つらい+非常につらい」の割合が1割以上になった日を比較
※重症度による違いは、花粉の飛散量に大きく左右され、エリアや年ごとにも変わってくると考えられるため、来シーズンも引き続き調査を実施していく予定です。