2017/07/20 20:54 ウェザーニュース

2009年7月21日、山口県防府市で梅雨時期の豪雨による大きな災害が発生しました。

九州北部や中国エリアは度々梅雨の豪雨災害に見舞われており、2012年そして記憶に新しい2017年にも九州北部豪雨が発生したばかりです。過去の災害を振り返り、減災につなげる「減災カレンダー」ではこの災害を取り上げます。

この災害を振り返る

2009年7月21日、中国地方を中心に広い範囲で土砂災害が発生。
特に山口県防府市を中心とする地域では、斜面崩壊・土石流・洪水氾濫などの災害が発生し大きな被害をもたらしました。

5日後の7月26日には、九州の福岡を中心とする地域で、豪雨による土砂災害が発生。

災害はいずれも日本付近に数日間にわたって停滞した梅雨前線に伴う豪雨によりもたらされたものです。

【教訓】雨量+地質の把握

山口県防府市では、大規模な土砂災害が発生したのは、地質が大きな原因だったと考えられます。

この地域では風化が進んだ崩れやすい花崗岩によって形成された「まさ土」と呼ばれる地質が広がっていることが挙げられます。

土砂災害は雨の量だけでなく、地域による地質の違いも加味して考える必要があります。

1時間の雨量が100mmに達するような強雨の際は、崩れやすい地質の地域では特に土砂災害のリスクが高くなります。

土砂災害による被害を少なくするためには、暮らしている地域の地形や地質を把握するとともに、雨の強さにも十分注意する必要があるでしょう。

土砂災害の前兆に注意を

現象以外にも、「土が腐った匂いがする」「沢や井戸の水が濁る」「異様な匂いがする」「川に流木が混ざる」「雨の日に川の水位が急激に下がる」なども土砂災害の前兆です。

危険な兆候に遭遇したら、すぐに斜面から離れ、できるだけ丈夫な建物の2階以上の安全な場所へ避難して下さい。