この記事をまとめると
■いまガソリン代が高騰している
■そこで今回はガソリン代節約術を紹介
■運転のしかたや支払い方法の工夫などによって出費を抑えることができる
走行中の車間距離も燃費に影響する!?
ガソリン代が高騰したまま推移している。昭和の時代からクルマに乗っている筆者からすれば、現在のクルマの燃費性能が、ハイブリッド車はもちろん、純ガソリン車でも格段に向上しているのを承知の上で、やっぱりガソリン代の出費増は大問題だ。
ちなみに筆者が現在乗っている1.4リッターガソリンターボのステーションワゴンは、平均して15km/L程度。高速長距離巡航をACCで行うと20km/Lに届くこともある。とはいえハイオク仕様だから、1回の給油のガソリン代はバカにならないのである。
そこで、ガソリン代を節約する、実践している方法の一部を紹介したい。まずは、多くの人が実践しているであろう、基本中の基本から。
意外に見落としているのが、タイヤの空気圧。空気圧が不足していると走行抵抗が増え、燃費が悪化する。タイヤの空気圧は自然と減っていくものだから、ガソリンスタンドなどで、無料で空気を入れることができるので、ガソリンスタンドに寄った際、1〜2カ月に1度はぜひチェックしてほしい。適正な空気圧表示は、ドア周りなどにラベルが貼ってある。
旧車に乗っていた人なら、アイドリングはしっかり行うのが当たり前と思っているかも知れないが、最近のクルマは長々とアイドリングする必要なし。環境への配慮もある。また、寒い時期、エンジンを始動した直後からエアコンを使うのもナンセンス。エンジン始動直後は暖かい風が出るはずもなく、ただただ燃費を悪化させるだけ。走り出してしばらくしてからエアコンを始動させれば、無駄なく暖かい暖房効果が得られるのである。
エアコンの話がでてきたところで、多くの人は1年中、エアコンをONにして使っているかも知れない。当然、エアコンのコンプレッサーを回せば燃費は悪化する。が、真冬、真夏はともかく、気候が安定した寒くも暑くもない時期には、エアコンOFFとしたい。ちょっと暑いな、と思っても、窓を開ければ済むことだ。
これまた意外かも知れないが、走行中の車間距離も燃費に影響すると言われている。市街地、高速道路ともに数パーセントの悪化となるようだ。というのは、車間を詰めて走ると加減速が頻繁になり、結果的に燃費が悪化するというわけだ。
クルマで移動する時間帯、つまり空いている時間帯、混雑している時間帯によっても燃費は変わってくる。できれば渋滞を避けた時間帯、ルートで走ると、ガソリン代の節約になりうるだろう。もちろん、ドライブモードにエコモードがあれば常時ON(筆者もである)。ゆっくりとした発進、丁寧なアクセルワークを心がけるのも、燃費向上に直結する。
クリック決済ツールの利用による割引も
ちなみに筆者は愛車、仕事のための試乗車を含め、メーターに平均燃費計を表示するようにしている。じつはそれ、燃費向上に効果あり!? たとえば今、11.9km/Lを示していたとすれば、心理的に12km/L台に乗せたい気持ちになる(筆者は)。そこでアクセルワークなどに気遣い、平均燃費計の数値を上げていくように心がけている。結果的に燃費向上、ガソリン代の節約になるというわけだ。それは、平均燃費計の数字が目の前にないとなかなかできないものなのである。
また、ACC付きのクルマに乗っているなら、高速道路、長距離移動の際、ACCを使ったほうが燃費が向上する可能性がある。とくにアクセルをラフに踏む人だと効果的。ただし、設定上限速度はその高速道路の制限速度に設定すること。設定速度を高めてしまうと、シーンによって強い加速力を必要としてしまうから、意味なし。筆者がVWゴルフヴァリアント(1.4リッターターボ)で2日間に渡ってテストしたところ、東京〜御殿場往復で、ACCなしで最高15.2km/L。ACCを使うと18.6km/L、最高20km/Lまで伸びた経験がある。
そうそう、車内に無駄なものを置かないと燃費が向上する……という説もある。たしかにゴルフバッグなどの重量物などは、微少とはいえ燃費悪化につながる。が、筆者は愛車のラゲッジスペース床下に緊急避難用品(車中泊対応用品、愛犬用含む)を常備し、積んである。災害時に車内を、愛犬同伴のマイ避難所として活用するためだ(一般的な避難所では、屋内にペットと入れない場合がほとんど)。燃費と安心のどちらをとるかだが、筆者は後者を選択。また、近所ながら、歩いては遠すぎる場所(コンビニなど)に行く際、クルマではなく自転車を利用するようにしているのもガソリン代節約術!? のひとつだと思っている。
最後はガソリン代そのものを安く給油する方法を考えたい。ガソリン代の割引がある電力会社を利用したり、筆者がいつも給油している近所のエネオスの非接触型クリック決済ツールであるエネキーを利用すれば、スタンドによって1リッターあたり何円かの割引が可能になる。
筆者はさらにエネオスで給油する際に使うことでポイント付与率が1.5倍(現時点)になったりするクレジットカードで決済。給油によるポイント付与によるお得度を得ているのである。クレジットカードを複数枚所有しているなら、いつもいくガソリンスタンドでどれを使うともっともお得かを調査してみるといい(一例として、ガソリンスタンド発行のクレジットカードよりポイント付与率の多いクレジットカードもある)。
そうした地味ではあるけれど、ガソリン代節約のためのひとつひとつの積み重ねが、この時代、大切ではないだろうか。