降ってからじゃ遅すぎだった! 「これだけは」な梅雨前にやっておくべきクルマのメンテ

この記事をまとめると

■梅雨前の時期だからこそやっておきたい愛車のメンテナンスを再確認

■ワイパーやタイヤなどのゴム類の状態確認と必要があれば交換を

■快適性の向上にはエアコンの掃除が効果的だ

安全にかかわるゴム類のチェックは忘れずに

 日本には四季があります。そして、春から夏にかけて長く雨が降る期間を一般に「梅雨」と呼んでいます。漢字からもわかるようにジメジメと雨が多い天候が続くわけですが、梅雨の前だからこそ実施しておきたい愛車のメンテナンスについてあらためて整理しておきましょう。

 簡単にいえば雨対策・湿気対策となります。結論からいえば、もっとも重要なのはゴム製品のコンディションチェックです。

 具体的にはワイパーやタイヤが雨の日にきちんと性能を発揮できる状態にあるのかを確認すべきです。ワイパーのゴムが劣化していれば窓についた水滴をきちんと拭き取れず、視界が悪くなってアクシデントにつながってしまう可能性が高くなります。

 タイヤの溝がしっかり残っていないとウエット路面ですべりやすくなってしまい、クルマがコントロールできないこともあり得ます。

 タイヤについてはよほど距離を走る人でなければ毎年交換という必要はないでしょうが、ワイパーのゴムだけを交換するのであれば、さほど高価でもありませんので毎年恒例として梅雨の前に交換するのもありかもしれません。

 いずれにしても、ワイパーやタイヤが性能を発揮できない状態は危険につながります。安全第一で、これらゴム製品のメンテナンスを最優先すべきです。

気分が落ちがちな季節だけに快適性向上にも気を使いたい

 続いて梅雨どきの快適性に影響するのがエアコンのメンテナンスです。エアコンを稼働させるとカビ臭いなどというのは最悪です。もし臭いが気になるようであれば、梅雨入り前にエアコンのクリーニングを実施するといいでしょう。エアコン洗浄はDIYで行うレベルから、プロの業者に依頼するものまでさまざまですが、本当にカビ臭いようであればプロに依頼することをおすすめします。

 そこまで手間をかけるほどではないけれど……というのであればエアコンフィルターを確認して、状態に応じて交換などのメンテナンスを実施するのも梅雨入り前にしておきたいメンテナンス項目です。

 安全面と快適性を考えると以上3点については最低限の状態確認はしておきたいとことですが、さらに余裕があるならば外まわりの梅雨対策もしておきたいものです。

 ワイパーメンテナンスとも関連しますが、フロントウインドウの撥水加工やドアミラーの親水加工などをしておくと雨天での視界確保につながります。

 ボディについては、コーティングやワックスをかけるなど雨水をはじくように施工しておくと汚れが目立たなくなるので、雨上がりの日に気持ちよくドライブに出かけられることでしょう。すでにコーティングをかけている場合も、メンテナンスすることで効果を高めることができるので、梅雨入り前に作業しておくといいでしょう。

 まとめると、ワイパーやタイヤなどゴム類のチェック、エアコン関連のクリーニング、ガラス類やボディのコーティングといったところが、一般的におすすめしたい梅雨入り前おすすめのメンテナンスです。

 さらに、電装系の弱い旧車の場合は、バッテリーまわりのチェックもおすすめです。激しい雨でワイパーをフル稼働、ヘッドライトも点灯していると消費電力が増加します。いまどきのクルマであれば問題ないでしょうが、オルタネーターなどの発電機能が弱っているような旧車ではバッテリーへの負担が大きくトラブルにつながることもあるからです。