Nシステム前で急ブレーキ! 合流直後の2車線またぎ! 高速の「やめてくれよ」な近寄ると危険な運転4選

この記事をまとめると

■周囲を見ない運転をするドライバーが前にいることによって渋滞が発生する場合がある

■自分は大丈夫と勘違いして無理な走り方をしたり無闇にブレーキを踏む人はとくに危険だ

■自身の前方に怪しい挙動のクルマがいたらなるべく離れることをオススメする

勘弁してほしい挙動はこれ!

 GWも終わり、次は夏休みのタイミングまで絶望的な渋滞とはおさらばできそうです。それにしても、高速道路はこれまでさまざまな渋滞対策をしてきたにもかかわらず、どうして惨たらしいまでの渋滞を起こすのでしょう。

 考えてみると、やっぱり危ない運転をしているクルマが少なくないからでないかと。危ないクルマがいたら、他車は回避走行や警戒走行を余儀なくされるわけで、確実に余計な減速を強いられます。交通集中は、キャンペーンによる告知や自身のドライブ計画で避けようもありますが、次のような危ない運転だけはどうしようもありません。

合流センスこそ運転センス

 スマートな合流、すなわち予測した通りの場所へ過不足のない速度で到達し、前後のクルマが避けたりブレーキを踏んだりすることのない合流こそ理想的。さほど難しいテクニックとは思いませんが、合流地点では危なっかしいクルマに出くわすことが少なくありません。

 たとえば、合流スピードが合っていないため、合流レーンの最後まで行っても走行車線に乗り入れできないクルマ。哀れなことに、最後の地点でブレーキランプつけて止まっていたりするのです。本来は、合流レーンは最後の地点で走行車線に乗り入れるのがルールなので、きちんと合流できれば後続車が過度なブレーキングでペースを乱すことはないはず。また、合流レーンの途中でも十分なスピードが出ていて、後続車がいないとか距離があるなら合流してもいいとは思いますが、これが出来るようなら最終地点で止まるようなこともないはずです。

 合流センスといっても、さほど難しいものでもありませんから、ぜひ身につけてほしいものです。さもないと、合流車線で後続車に追突されちゃいますからね。

F1ならライセンスはく奪ものの合流

 一方で、合流車線から隣の走行車線に乗り入れるのでなく、一足飛びに追い越し車線まで乗り込んでくる無鉄砲なドライバーもいます。これまたじつに危ないものです。たとえば3車線ある高速道路で、自分が一番左の走行車線や真ん中の走行車線を走っていたとしたら、「合流してきたクルマ」や「それを避けようとするクルマ」への警戒心も湧くというもの。ですが、追い越し車線にいたとして、いきなり2車線をぶち抜いてくるクルマが現れたら「あっぶねー!」では済まないかもしれません。

 F1だけでなくあらゆるレース、サーキット走行でのルールは、ピットから本コースに合流した際、しばらく(たとえば第1コーナーまで)はレコードラインには入れないことになっています。当然ながら、違反した場合のペナルティはおしなべて厳しいもので、場合によってはレースライセンスのはく奪に及ぶことすらあるのです。

 どういうつもりで走っているのか知りませんが、クルマの性能を信用しすぎ、他車のこと見なさすぎ、自己中心的に過ぎる走りなのでぜひとも止めていただきたいものです。

頼むからまわりのことも考えてくれ!

右に左にブレーキ踏み踏み

 高速道路を走っていれば、車線変更をしないということは滅多にないでしょう。が、右に左にちょこまかちょこまかと車線変更していることに加え、ちょいちょいブレーキランプが点灯しているクルマをみると「危ないやっちゃ!」と心のなかで警戒警報が鳴りがちです。

 とにかく自分のペースで前へ出たいのでしょうが、平たくいえば「下手くそ」すぎるわけですよ。百歩譲って右へ左へはスペースを見つけて小刻みに前へ出る、と好意的に解釈してもいいでしょう。が、いちいちブレーキを踏むというのはなっちょらん! 周囲のペースが読めていないだけでなく、自車のペースすらできていないわけですからね。上手なドライバーはブレーキなんぞ踏むことなく、スイスイと前へ前へと出ていくものです。

 こういうクルマのことを他山の石がごとく「気にしない」方もいるようですが、もし自車の前方でそういった下手くそが追突&スピンモードに突入なんてことになったら目も当てられないはず。巻き込まれてからでは遅いので、警戒警報のレベルをもっとも敏感にしておくこと、強くオススメしたいと思います。

前走車はよくよく吟味

 ドライバーサポート機能のひとつとして、前走車を追走するというものがありますが、追走する相手は慎重に選ぶべきでしょう。たとえばNシステムの告知看板が見えただけでブレーキランプが点くとか、Nシステム設置ポイントで盛大にブレーキを踏むクルマなど間違っても追走しちゃいけません。サポート機能のついていないクルマはなおさら、こんなクルマの後ろを走ってはいけません。というより、どうでもいいところでブレーキランプ点いたりすると、こっちもストレスに感じるかと。

 あるいは、トラックの後ろにつくのはいいけど、それがレンタカーだったりして、積載がいい加減そうなクルマというは危ないですよね。筆者が見たパターンは、やっぱりレンタカーのトラックで、荷台の上でキャスター付きのイスがぐるぐると動きまわっているのに、平然とその後ろを追走しているクルマです。どっちも危ないのですが、見ているほうがヒヤヒヤしちゃいました。

 いずれにしても、危ないクルマというのは週末やレジャーシーズンの高速道路だけでなく、いつでも、そこら中を走っているもの。皆さま、くれぐれもお気をつけいただいて、安全でストレスフリーなドライブをお楽しみくださいね!