簡易カタログのみやもらえない店では購入をやめた方がいい

 超高級輸入車など、特殊な車種以外ならばカタログをもらえないということはまずないだろう。

 バブル経済のころなど、景気が良かったころには新車のカタログは「アプローチカタログ(以下Aカタログ)」などと呼ばれた簡易なものと、「本カタログ」という正式なカタログが用意され、本格的な商談まではいかないなと判断すると、Aカタログをセールスマンは渡していた。なかにはその店で扱っているクルマすべてを掲載した「総合カタログ」を渡すセールスマンもいた。

 しかし今は、新車販売が長期的に低迷している時期でもあるし、昔のような超豪華な装丁をやめて、カタログの種類を一本化してそれのみを配るといったパターンが一般化している。だから今どきの本カタログはコストも考えて、そのメーカーすべてで版型を小さめなものに統一し、紙質はそんなに良くなく、ページ数も少なめになっていたりしている。 

 カタログはディーラーがメーカーより購入する形で仕入れている。過去に筆者が免許取得可能年齢前の小学生、中学生、高校生時に「カタログ少年」だったころ、ディーラーへカタログをもらいに行くと、「これ(カタログのこと)高いんだからね」と露骨に嫌味を言われたことを今も記憶している。

 面白い話では、筆者は毎年南カリフォルニア地区の新車ディーラーをまわって、今もカタログ集めをしているのだが、リーマンショック前まではどのディーラーでも扱い車のカタログが山積みになっていて、セールスマンに聞くと「好きなだけ持って行け」と言ってくれていたが、リーマンショック後は店頭からカタログを撤収するディーラーがあっという間に増えてしまった。それだけ新車販売におけるカタログを用意する負担は大きいようである。

 またデビューしたての新型車の場合は、ディーラーへのカタログ配布数が少ないことから、一時的に出し惜しみしてくることもある。

 カタログ事情はそれぞれのディーラーの都合によって異なるが、カタログをもらえないということはまずないといっていいだろう。普通に新車ディーラーを訪れ、カタログが欲しい旨を伝えてみて、どう見ても簡易的なものを渡されたり、「カタログはない」といったみえみえのウソをセールスマンがついてきたら、その店で新車購入するのは、とりあえずやめたほうがいいだろう。