いくつの部位に分けて作られているかを示すもの

 ホイールのカタログなどを見ていると出てくるのが、1ピースや2ピースという用語。正確には3ピースまであるのだが、一見するとすべて同じに見えるホイール。これらの違いは一体なんなのだろうか?

 このピースというのは、破片といった意味で、要はいくつの部位でできているかを表している。つまり、1ならひとつだけ。2と3はそれぞれ2つと3つに分かれているということになる。ちなみにこれはアルミホイールについて使われる用語となる。

 ではなぜ、いくつかのピースを組み立てて、ホイールを作るのか? 高い剛性と精度が求められるホイールだけに、1ピースで作ったほうがいい気がするし、たしかにそれは正しい。鋳造でも鍛造でも、ピースを組み合わせて作らず、ひとつの塊で最初から作ったほうが剛性も高いし、削って加工するので、精度も高められる。

 それでも、2ピースや3ピースがあるのは、デザイン性やサイズ、とくに極端なインセットにも対応しやすいから。2ピースはリムとディスク部分に分かれ、3ピースは表と裏のリムとディスク部分に分かれるが、別々に作れるので加工もしやすく、インセットも含めて複雑なデザインにも対応ができる。リムをそれぞれ別の素材で作ることも可能だ。

 剛性が求められるスポーツカーやレーシングカーでは、溶接やピアスボルト止めで作られる2ピースや3ピースは力不足であり1ピースを使用するが、ドレスアップ向けでは、2ピースや3ピースが選ばれることが多い。価格については、生産工程が少なくて済む1ピースが比較的安価になる。