プロフェッショナルにも苦手なクルマや人はある

 自動車ユーザーなら必ずお世話になるガソリンスタンド(EVを除く?)。身近な存在であるがゆえに、できれば良好な関係を保ちたいところだが、なかには歓迎されない客もいる……。どんなお客だとガソリンスタンドに敬遠されてしまうのか? 都市部のガソリンスタンド数件で聞いてみた。

 まずは、フル(サービス)スタンドの場合。フルスタンドでは、昨今、洗車に力を入れているので、洗車のお客は大歓迎。しかし、本音を言うと、以下のクルマの洗車は、あまりうれしくないとのこと。

1)トヨタ・アルファード&ヴェルファイア

 LLクラスの高級ミニバンとして人気のある、アルファード・ヴェルファイアが、意外にもスタンドマンには不人気。じつはここ数年、アウトロー系のユーザーがVIPカーから、ヴェルファイアに乗り換えるケースが多く、DQN御用達車というイメージを持っているスタンドマンが多いらしい。

 とくに都市部では、そうしたユーザーが「洗車! 早くしろ。綺麗にな」と横柄なオーダーが目立ち、ただでさえ大柄なボディを拭き上げるのが大変なのに、余計なストレスが……。とくに夏場は炎天下では染みにならないよう、拭き上げも特急作業。

 内装の掃除も掃除機を当てたりしたらクレームの嵐の可能性も!? もちろんアルヴェルオーナーも多くはきちんとした人であろうし、その他の車種でもヒドイお客はいる。いずれにしても、どんなお店でも横柄な客は嫌われるということを覚えておこう。

2)ガルウイング車

 希少車のガルウイング車は、間近で見られればラッキーと言いたいところだが、スタンドマンは苦手らしい。というのも洗車のあと、ドアまわりの水滴が落ちやすいから。そのため、彼らは内装に付かないように、通常のクルマの倍の手間をかけて、エアーの吹き付けによる水切りを行っているとのこと。高級車ばかりで、内装も高価な革張りだったりするので、気遣いが大変らしい。

3)オープンカー(ヴィンテージ)

 オープンカーの洗車はそもそもいろいろ面倒くさい。そのうえ、古いヴィンテージカーとなると、高価であり、しかも、水が侵入しやすいので細部までマスキングが必要。水圧にも気を配り、仕上げの際の幌の水切り、リアのアクリルガラスの仕上げはユーザーと相談しながらの洗車となる……。

 一方、セルフのスタンドでは、ゴミ箱がないのにゴミを捨てていく人や、洗車機を利用した人のための拭き上げスペースを長時間占拠する人、給油や窓拭きを店員にやらせようとする人、子どもに給油作業をさせる人(危険だし禁止しているところが多い)などが嫌われ者。

 要は常識とマナーさえあれば、お客とスタッフも良好な関係でいられるわけだが、ガソリンスタンドに限らず、お店とお客は、代金とそれに見合うサービス(商品)を交換するという意味で、本来は対等な関係のはず。

 スタンド側はクルマに対して先入観を持たず、お客も最低限以上のマナーも持ち、ブスッと不愛想に入店するより、「こんにちは〜」と軽く挨拶でもしたほうが、より良いサービスが得られるのでは?