【デビュー時の大フィーバーはなんだった?】話題沸騰もアッという間に消滅した悲しき国産車4選

注目を浴びたが販売においては鳴かず飛ばず

 近年はあまりないが、かつては「登場前や登場時には大きな注目を集めたけど、販売面では成功しなかったクルマ」というのがよくあった。何台かピックアップしてみよう。

1)トヨタiQ(2008年)

 iQはスマートフォーツーのような、主にシティコミューターとしての使われ方を想定したコンパクトカー。3m未満の全長ながらそれなりに使えるリヤシートを持つ4人乗りを実現した点など、技術レベルは非常に高かった。しかし登場の価格は140万円からと安くなく、「同じ価格で買えるヴィッツ(当時)のようなコンパクトカーのほうが広いし、維持費なら軽自動車のほうが安い」というごもっともな結論を出すユーザーが大多数で、販売は振るわず。残念ながら2016年に一代限りで絶版となった。

2)日産インフィニティQ45(1989年)

 トヨタ・セルシオや日産8代目スカイラインのGT-Rといった世界に通用する日本車が多数デビューした1989年に、インフィニティQ45はセルシオに対抗するベンツSクラス級の高級車として登場した。後発の高級車がライバル車に対抗するには「機能を徹底的に高めるか、強いキャラクターが必要」ということもあり、インフィニティQ45は後者を選択。個性的なスタイルやスポーツカーのような走りでそれを具現化した。

 インフィニティQ45の挑戦は壮大ではあったが、保守的な思考をする人が多い高級車のユーザー層には受け入れられず、セルシオに完敗。マイナーチェンジで良化したものの、シーマに役割を引き継ぎ一代限りで絶版となった。

「夢が詰まったクルマ」も成功とはならず! 現実は厳しい

3)ホンダ・インサイト(2009年の2代目モデル)

 2代目インサイトは「200万円以下で買える5ナンバーサイズのハイブリッド専用車」として登場。登場直後はスタイルの魅力などもあり、月間販売台数1位になるほどの人気を集めた。しかし2代目インサイトの3カ月後にトヨタプリウスの3代目モデルが登場。3代目プリウスは2代目インサイトより1つ車格が上ながら価格は2代目インサイトとそう変わらず、装備内容や燃費も2代目インサイトを圧勝という非常に高い商品力を持っていたため、2代目インサイトの販売成績は急降下。3代目プリウスの登場以降手を加えても浮上できず、2014年に姿を消した。

 2018年に今度はプリウスの直接的なライバル車として再び復活したが、3代目となる現行インサイトは価格の高さを大きな原因にすでに販売が低迷しており、3回目の絶版にならないかが今から心配だ。

4)マツダ・ユーノスコスモ(1990年)

 マツダのロータリーエンジンを搭載するスポーツクーペであるコスモとしては4代目となったユーノスコスモ。大きなボディによる流麗なスタイルやゴージャスなインテリア、そして世界初の3ローターターボのロータリーエンジンの搭載など、マツダの夢が詰まったクルマではあった。

 しかし3ローターのターボエンジンの燃費が極悪だったことやバブル崩壊という社会情勢もあり、販売は鳴かず飛ばずで、コスモの車名も消滅してしまった。