「手間orお金」がかかる「面倒くさい」手続きがなぜ必要? クルマ購入時に「車庫証明」が必要なワケ

手続きには手間がかかり最低2日は必要となる

 自動車を購入するときに必要となる書類は数多いが、そのなかでも群を抜いて用意するのが面倒なものと言えるのが車庫証明ではないだろうか? ちなみに車庫証明とは通称名で、正式には「自動車保管場所証明書」というのだが、警察などの関係各所であっても車庫証明で通じるため、ほとんど正式名称で呼ばれることはないようだ。

 そんな車庫証明は、その名のとおりクルマを駐車する車庫が存在することを証明する書類であり、これがないとクルマを登録することができない(一部地域や軽自動車を除く)ため、事前に申請して受け取らなければならないもの。

 基本的に使用の本拠地から半径2km圏内の駐車場で、借りている駐車場であれば所有者の承諾書(自分の土地であれば自認書)が必要となる。そして、それらの書類を持って管轄する警察署に申請して問題なければようやく証明書が発行されるという非常に面倒なものとなっている。

 警察署の車庫証明受付は基本的に平日の日中しか開いていないため、一般的な会社勤めをしている人は平日に休みを取っていかなければならない。しかも、申請と受け取りで最低2日は必要となってしまうのだ。

 なかなかそんな時間が取れないという人のために、販売店や業者が代行してくれる仕組みもあるが、当然ながら手数料が発生してしまうという悩ましい問題が発生してしまう。

 ではこんなにも煩わしい車庫証明、なぜ必要なのかというと、それは駐車場が確保されていない状態でクルマの登録を許してしまうと、路上駐車や放置車両が発生して円滑な交通ができなくなる恐れがあるというのがもっとも大きな理由と言える。

 路上駐車は交通の妨げになるだけでなく、歩行者などがその車両をよけるために車道にはみ出し、通行車両と接触してしまうというような事故が起こる可能性も高くなってしまう。そういったリスクを回避するためにも、必要な車庫が用意できない人はクルマを登録することができないようになっているというわけだ。

 しかし、一部の過疎地域や軽自動車(一部地域を除く)は車庫証明が不要な場合もある。これは、その地域の人口密度が低く、交通量も少ないためというのが理由となっているが、個人的には地域によって車庫証明の必要性が異なるというのは不平等な気もしてしまうが……。