運転が「難しい」のは「クルマ選び」にも原因あり! 初心者が本当に「運転しやすい」クルマのポイント5つ

自分の感覚に合ったクルマを選ぶのが失敗しないコツ!

 コロナ禍がもたらした変化の一つでしょうか、自動車教習所に通う人が増えているようです。オンライン授業になった学生やリモートワークになった会社員が、時間の使い方が自由になって通いやすくなったことや、移動時のパーソナル空間として、クルマが見直されたことも理由にあるかもしれませんね。

 さて、晴れて運転免許証を手にした皆さんは、どんなクルマに乗るのがいちばんいいのでしょうか。「そんなの、好きなクルマに乗ればいいじゃん」と思う人はもちろんそれでいいのですが、慣れない運転でもなるべくリラックスして走れたり、ぶつけたり事故を起こしたりしたくないな、と思う人は、クルマ選びにいくつかのチェックポイントを設けてみてください。今回は、初心者が本当に運転しやすいクルマの条件をご紹介したいと思います。

1)教習車に多いコンパクト〜ミドルクラスのクルマ

 まず1つ目は、「いちばん慣れているクルマ=教習所のクルマ」だということ。当たり前ですよね、運転のイロハを何も知らないところから、ずっと運転してきたクルマがいちばん馴染んでいるのは間違いないはずです。ボディサイズやエンジンの排気量、運転席に座ったときの高さや視界の広さ、車両感覚のつかみやすさ。

 これらがなるべく教習車に近いクルマを選べば、教習中に身につけたノウハウをそのまま生かして運転できるので、いろんなドライバーがいる一般道のさまざまな洗礼を受けても、へこたれずに頑張れる可能性が高いです。

2)自分にしっくりくる運転ポジションが取れるクルマ

 2つ目は、どんなクルマでも「自分にしっくりくる運転ポジションが取れるクルマ」を選ぶということ。たとえば軽自動車の場合、ボディサイズが小さい方がラクだからといって、身長180cmオーバーの大柄な人が乗ると、十分な視界が取れなかったり、足元スペースが窮屈でハンドルに膝やお腹が当たってしまったり。これでは、周囲の安全確認はしにくいし、操作もスムースにできませんね。

 逆に、身長150cmの小柄な人がビッグサイズのSUVなどに乗ると、視点がハンドルやボンネットにさえぎられて、周囲の死角が大きくなってしまう可能性があります。シートやハンドルの調整機能である程度は解決できるようになっていますが、「ちょっと合わないな」と思いながら運転しているというのは、それだけ危険にさらされているということ。手足が余裕を持って動かせるスペースがあり、視界がしっかり確保できる、自分にしっくりくる運転ポジションが取れるクルマを選びましょう。

3)アクセルとブレーキの感覚が自分の想像に合うクルマ

 3つ目は、アクセル&ブレーキの感覚が自分の想像と合っているクルマです。初心者の傾向として、幹線道路や高速道路への合流や、車線変更が苦手という人が多いのですが、それはまだアクセルを踏み込むことに抵抗があるため、しっかり加速できていないというのも原因の1つ。とくに、自然吸気エンジンの軽自動車は、最高出力が50〜58馬力くらいで、6500〜7300回転くらいまでエンジンを回さないとそのパワーが発揮されません。それを恐怖心でおそるおそるアクセルを踏んでいたら、十分な加速ができず、高速道路の流れにうまくのれなくてモタモタしてしまうのです。

 その点、だいたい1.0リッターくらいの排気量があるコンパクトカー以上なら、そこまで思いっきりアクセルを踏み込まなくても、流れにのる程度の加速はできます。もし、アクセルペダルを力一杯踏み込むことに抵抗があるなら、排気量は1.0リッター以上、できれば1.5リッター以上のクルマが乗りやすいでしょう。

車両感覚がつかめないうちは大きいクルマや視点の高いクルマはNG

4)ボディサイズが大きく視点の高いクルマに要注意

 4つ目は、ボディサイズが大きくて視点の高いクルマは要注意。遠くはよく見えると思いますが、車体のすぐ近くがちゃんと見えるかどうか、確認しましょう。大人気のSUVやミニバンは、運転席からの視点が高く、遠くまで見晴らしがいいことが人気の理由にもなっていますが、初心者はまだあまり車両感覚がつかめていないことが多いので、狭い道ですれ違いをするときや、車庫入れをするとき、縦列駐車で寄せるときなど、車体のすぐ近くをしっかりと見たい場面がたくさんあります。

 でも、SUVやミニバンは遠くは見やすいのに、近くが見えにくいのです。カメラによるモニター映像で、車体の周囲をぐるりと確認できる「アラウンドビューモニター」のような機能もありますが、初心者のころからそれを頼りにしていては、もしどこかでレンタカーなどでその機能がないクルマに当たったとき、すごく困ってしまうことに。やっぱり最初は、できるだけ目視で、自分の感覚で的確な運転ができるように、訓練する期間だと思って頑張りましょう。もちろん、そうした機能でダブルチェックするのはいいと思いますが、頼り過ぎないのがいちばんです。

5)バック駐車でまっすぐに停められないクルマは避ける

 5つ目は、バックで車庫入れをしてみて、何度やってもまっすぐに停められないクルマはやめましょう。初心者にいちばんオススメのボディタイプは、デザインがなるべく直線基調で車高がそれほど高くないクルマです。リヤフェンダーがぐっと張り出しているような、抑揚のあるデザインのクルマは、平行感覚感覚がつかみにくく、まっすぐバックしているつもりなのに斜めになってしまったり、白線と並行のつもりなのに曲がっていたり、ということが多くなりがち。

 何度やっても曲がってしまうクルマは、あなたには向いていないようです。ほかのクルマでもっと経験を積んでから乗りましょう。一発でまっすぐにバック駐車ができるクルマは、毎回のストレスも減り、運転に自信がつくのでオススメです。

 というわけで、初心者が本当に運転しやすいクルマを選ぶ、チェックポイントをご紹介しました。すべてまとめると、ボディサイズは教習車に多いコンパクト〜ミドルクラスで、運転ポジションが適切にとれ、視点が高すぎず車体のすぐ近くの死角が小さく、アクセルを踏んだときに思いどおりに加速をしてくれて、バック駐車がまっすぐにできるクルマ、ということになります。

 いかがでしょうか、お目当てのクルマは当てはまりますか? 全部が当てはまらなくても、自分はここだけは優先したいとか、ここがいちばん心配、というポイントをチェックして、ぜひ相性のいいクルマと出会って欲しいなと思います。