成功or失敗? 2020年のマイナーチェンジ車7台の「進化度」と中身を採点!

デザインの進化は見られても機能面で大きな変化はなかったものも

軽自動車

1)ホンダN-BOX(12月)

 外観の変更に加え、超音波センサーを追加して駐車時の事故防止性能を高めた。ただしN-WGNやN-ONEが装着する電動パーキングブレーキは採用されず、車間距離を自動制御できるクルーズコントロールも全車速追従型になっていない。速度が時速25km未満に下がると解除される。人気車だが、マイナーチェンジの変化度は小さい。

 *変化度数:2点(マイナーチェンジによる変化度数は10点満点)

コンパクトカー

2)トヨタ・ルーミー(9月)

 2020年5月から全国のトヨタ系販売店でトヨタ全車が購入可能になり、ルーミーはマイナーチェンジで姉妹車のタンクを廃止した。その結果、タンクの需要も上乗せされて、ルーミーの売れ行きが急増している。

 マイナーチェンジでフロントマスクは存在感を強めた。標準ボディのデザインは、従来のタンクの形状に変更されている。カスタムは従来のルーミーと同じく大型メッキグリルが備わるが、その張り出しを一層強調させた。

 衝突被害軽減ブレーキは性能を向上して、全車速追従型クルーズコントロールも搭載している。ターボのノイズは少し抑えたが、走行安定性と乗り心地の不満は解消されていない。後席の座り心地も以前と同じだ。外観と安全装備の変更が注目点になる。

 *変化度数:4点

ミニバン

3)日産エルグランド(10月)

 現行エルグランドは2010年の発売だから、登場後10年を経過してマイナーチェンジを実施した。以前のトヨタ・エスティマと同様のパターンで、このままフルモデルチェンジされず廃止される可能性が高い。

 マイナーチェンジではフロントマスクの存在感を強め、衝突被害軽減ブレーキも改善した。ドライバーから見えない2台先を走る車両も検知するので、早期に警報を発する。

 ただしハイブリッドのe-POWERは採用されず、運転支援機能も古いタイプだ。プロパイロットには改善されていない。

 *変化度数:3点

4)ホンダ・オデッセイ(11月)

 フロントマスクはマイナーチェンジの定番的な変更だが、シンプルで上質になった。内装の質も高めている。安全装備ではホンダセンシングに後方誤発進抑制機能が加わり、従来の欠点を補っている。ジェスチャーコントロールスライドドアなども採用した。機能的には小規模な改善が多いが、フロントマスクの変更は好まれそうだ。

 *変化度数:5点

乗り心地や走行安定性が高まったモデルも存在!

SUV

5)三菱エクリプスクロスPHEV(9月)

 クリーンディーゼルターボを廃止した代わりに、プラグインハイブリッドのPHEVを加えた。エンジンは主に発電機を作動させ、駆動は前後に装着されたモーターが担当する。

 PHEVは運転感覚が機敏でスポーティだが、以前のクリーンディーゼルターボに比べると後輪の接地性を高めた。開発者も「PHEVを安定重視の設定にしている」という。エクリプスクロスPHEVは環境性能が優れ、なおかつ走りのバランスも良い。足まわりが柔軟に伸縮して乗り心地も優れている。

 *変化度数:9点

6)スバル・フォレスター(10月)

 発売当初は2.5リッターエンジンを主力としたが、マイナーチェンジで廃止され、2リッターのe-BOXER(ハイブリッド)を拡大設定した。さらにレヴォーグと同様の1.8リッターターボも加えている。

 ターボを搭載するスポーツは足まわりも変更され、スポーティな走りを楽しめる。現行フォレスターは、スポーツ指向の強い2リッターターボを用意しなかったが、そのスバルらしい走りがよみがえった。

 *変化度数:7点

セダン

7)レクサスIS(11月)

 マイナーチェンジだから、エンジン構成などは以前と同じだ。V型6気筒3.5リッターは燃費が悪く価格は割高だが、ボディパネルを含めて車両の大半を刷新した。

 とくに走行安定性と乗り心地のバランスは大幅に向上している。限りなくフルモデルチェンジに近いマイナーチェンジとなった。

 *変化度数:10点