クルマの異常も「早期発見」が大切! 「匂い」「音」「振動」など注意すべきポイント7つ

クルマに乗る前や運転席に座ったときに分かることも!

 メンテナンスフリー化が進んできているといっても、クルマには3万点もの部品があり、使用していれば摩耗したり、消耗したり、壊れるようなこともある。

 そうしたクルマのトラブルも、人間の身体の不調と同じで、早期発見・早期治療を行なえば、調整だけで済んだり、消耗品の交換や小さなパーツ交換など軽微な作業で安く済むことが多いが、放っておくと交換部品も増え、大規模整備が必要になったり、最悪、レッカーを呼ばないと動けなくなるような事態にも……。

 それらを防ぐには、クルマの異常に早く気づくこと。ちょっとした気配りで、小さな異変がわかるので、下記のようなことを習慣化してみよう。

1)外回り

 クルマに乗る前に、タイヤの状態、異物の有無、偏摩耗などをチェックし、床にオイルや水が漏れの跡がないかを確認。タイヤの空気圧は月に一度はエアゲージで計って調整。

2)運転席に座ったら

 運転席に座ったら、スタートボタンを押し(キーを回し)エンジンを始動。このときエンジンのかかりやすさが普段と同じか確認しておく。スターターをいつもより長めに回さないと始動しなかったというときは、バッテリーの劣化、スターターの不具合、プラグ・点火系の問題、センサー系のトラブルの予兆かもしれない。

3)走り出したら

 エンジンが始動したらすぐに走り出してOK。停止状態の暖機運転は不要だが、暖気走行は必要。メーターパネルの青い水温警告灯が消灯するまでは(水温計が動き出すまでは)、ゆっくり走って各部をウォームアップ。この間、できればオーディオ類はオフにして、クルマから異音が聞こえないかをチェック。

 異音にもエンジン系、駆動系、ブレーキ系、排気系などいろいろな発生源があるので、もし異音を感じたら、だいたいでもかまわないので発生場所と異音の種類を覚えておいて、整備士に伝えよう。スマホで音声メモを使って録音しておくのもひとつの手だ。

走行後や燃費、洗車時に気づくことができる異常もある!

4)走行中

 走行中は、振動に注意。ハンドル、エンジン、タイヤ、ブレーキなどから、いつもとは違う振動を感じたら整備工場に直行。タコメーター付きのクルマなら、アイドリング時の回転の安定や、加速時の吹き上がり、アクセルを戻したときの回転の落ち方なども普段と同じとおりか気にしておきたい。

5)走行後

 走行後は主に匂いをチェック。エンジンルームの方から甘い匂いがしているときは、クーラントが漏れている可能性が大。タイヤのあたりから、レジン(有機物)の焼けるような匂いがするときは、ブレーキがフェードしかかっていると思っていい。まずはパッドの残量を確認したい。ビニールの焦げたような匂いだと、配線系が怪しいので、プロによる点検を受けよう。ガソリンの匂いも燃料漏れの可能性があって怖いので、整備工場に相談。

6)燃費

 燃費もクルマの健康のバロメーターになる。普段通りに走っているのに、燃費が悪くなってきたときは、コンディションに問題があるのかもしれない。プラグ、フィルター、オイル、センサー系の劣化、タイヤの空気圧不足、排気系のつまりやマフラーの腐食、ブレーキキャリパーの固着などの不具合が疑われる。

 いわゆる「満タン法」でいいので、燃費データにも目を向けるようにしよう。

7)洗車

 定期的な洗車もクルマの異常を発見するいい機会。ボディのサビやタイヤの痛み、ドライブシャフトのブーツの破れの早期発見につなげられる。

 そして、できるだけコンスタントにある程度の距離をドライブすること。クルマは走るために生まれてきた機械だから、毎日乗るのが一番健康的。毎日乗れば異変にも気づきやすいし、できればときどきロングランをすると運動不足の解消になる。

 あとは、油脂類、クーラント、フィルター、バッテリーなどの消耗品を早めに交換するのもコツ。オイルを交換するために、リフトで上げれば下回りの点検にもなるので、コンディション維持のメリットは大きい。