高すぎる日本の車検! ハッキリいって「緩い」海外の車検事情

車検自体はあるが定期点検レベルで費用も安価なことが多い

 よく耳にするのが、海外には日本のような車検がないということ。「アメリカなんかないよ」という言葉を聞くとなんとなく納得するし、日本の車検は厳しくて、世界でもガラパゴス化している的なことまで言われたりする。実際のところ、海外でクルマを運転したことはあっても、仕事で駐在したりしないとなかなか車検には関わらないわけで、それゆえ、そうなんだろうなとなんとなく納得してしまう。

 実際のところはどうなのかというと、じつは多くの国で車検制度はあって、アメリカには確かにない州はあるものの、行われている州もある。たとえばカリフォルニア州は排ガス検査のみで、最初は3年でその後は2年ごと。ニューヨーク州は毎年となっている。

 さらにいい加減で車検もなさそうなのがイタリア。実際、仕事で住んでクルマも買ったものの、勝手なイメージで車検はないと思い込んで受けていなかった人が知り合いでいたが、じつは最初は4年、その後は3年ごとの車検がある。そのほかの欧州の国々では、車検の間隔はだいたい日本と同じのところが多い。

 ただ、肝心の内容は、町の整備工場でチェックしてもらって完了というところも多くて、ニューヨークもこのパターン。日本の感覚だと、車検というよりも定期点検といったほうが正しいかもしれない。また面白いのはドイツで、車検場に持ち込んでチェックしてもらうのは日本と同じだが、落ちないように事前に整備やメンテするのが日本なら、ドイツは不具合を指摘されたところだけ直すという合理的な流れになっている。

 費用については、世界ではどの国も5000円から1万円と安価。一方、日本も手数料自体は3000円ぐらいだが、税金を含めると10万円になるのは世界的にほかにはないほど高額だ。この点において日本は確実にガラパゴスと言ってよく、クルマの品質が日々向上している昨今、再考の余地は大いにあるが、税金がほとんどとなると、改訂には消極的というのが実際のところ。税金はなくして、手数料だけの世界標準化ということにはならないのは残念だ。

 最後に中国はかなり変わっている。最近では大胆な緩和を行なっていて、以前は2年に1回や古いクルマは半年ごとだったのが、今では新車から6年間は車検なし。これは品質の問題ではなく、車検場が少ない上に、自動車の保有台数が急速に増えすぎて追いつかなくなってしまったための措置。うわさではコネや賄賂を使って、優先的に通すことが横行したため、それなら緩めてしまえということになったと言われている。