MT乗りは湿度の高い「梅雨」や「夏」の「クラッチ」に要注意! 「切れなくなる」3つの要因とは

クラッチフルードやレリーズシリンダーの劣化が原因!

 まるで東南アジアのように、高温多湿になってしまう日本の夏。この時期、体調を崩す人も少なくないが、クルマも思わぬトラブルが発生する。

 MT車でクラッチが切れなくなるのもそのひとつ。

 酷暑の日、渋滞にはまったときなどにクラッチが切れなくなるのは、長期間交換していないクラッチフルードが劣化して、湿気を含んだフルードにエンジンルームの熱気で気泡が生じ、ペーパーロック現象を起こしたため。

 とくにマツダNCロードスターのように、エキマニ側にクラッチのマスターシリンダーがある車種はなりやすい。

 クラッチフルードのペーパーロック現象でクラッチが切れなくなった場合、クルマを安全なところに止めて、エンジンを止めてボンネットを開け、エンジンルームの熱気を逃がして、クラッチフルードが冷めるのを待つしかない。

 クラッチフルードが冷めたら、再びクラッチが切れるようになるので、早めに整備工場に持っていき、クラッチフルードの交換を頼もう。本来はブレーキフルードと一緒に、2年に一度の交換が基本だ(クラッチフルードもブレーキフルードとモノは同じ)。

長期不動車はクラッチが張り付くケースも

 もうひとつ、クラッチレリーズシリンダーが劣化し、フルードが漏れるのも珍しくないトラブル。リフトアップして、レリーズシリンダーのカバーをめくって、フルードが漏れていたらアウト。放置しておいても解決せず、クラッチが切れなくなるので、早めにオーバーホール、もしくはASSY(アッセンブリー)交換するしかない。

 最後はクラッチが張り付くケース。これは古いクルマで長期間動かしていなかったクルマに起こりやすい。

 これは、すり減ったクラッチの摩擦で出たダストがクラッチ板に付着し、湿気などと合わさり固着したのが原因。

 クラッチペダルとブレーキペダルを同時に踏みつつ、ギヤを1速に入れ、スターターモーターを回すことで、固着した面を剥がせることがあるが、数秒のクランキングで剥がれなければ、無理せずレッカーを呼んで整備工場に運んだ方がいい(普段から乗っているクルマなら、古いクルマでも固着する心配はない)。

 夏はロングドライブの機会も増えるので、旅行などの前に、バッテリーやエアコン、冷却水、タイヤの点検と併せて、クラッチフルードの汚れ具合やレリーズシリンダーのチェックをやっておこう。