アメリカは「庶民の若者」がスポーツカーに乗りづらい! 高額な「自動車保険」とイマドキの「ハイテク対応」

条件によって保険額はかなり大きな幅で変動する

 世界中、どこへ行っても自動車の保険は大体同じくらいの料金ではないのか。そんなふうに思っている日本のユーザーは少なくないかもしれない。

 周知のとおり、日本で自動車保険に入る場合、等級によって大枠の料金が決まる。その上で、筆者がこれまで参加した各種の自動車関連カンファレンス(会議)で自動車保険大手関係者らは「日本は自動車保険の設定金額がそもそも安い」という説明をしている。

 そうした説明の際によく用いられるのが、アメリカでの自動車保険についてだ。年齢や住居地、さらに保険対象となるクルマの種類によって保険額はかなり大きな幅で変動する。

 実際、筆者が20代前半の頃、カリフォルニア州内でスポーツカーを購入した際、対応した大手保険会社のエージェントは「ああ、君は25歳以下で、しかも凄いスポーツカーだし、お住まいは都心というわけでもないが都心までほど近いフリーウエイ沿いなので、事故のリスクが高いと算定されるので……、ほら、こちら。結構な金額になりますがどうしますか?」と見積りを出されたことがある。

 こうした保険加入者の条件によって高額化する保険に対して、ある程度の見直しが行われてきた。

近年コネクテッド機能付き保険が普及

 たとえば、コネクテッド技術による走行データ解析による料金設定だ。日本でもレンタカーやカーシェアリングでクルマを借りると、急加速や急減速、また最高速度が法定速度より高くなった場合など、車内に警報が流れたり、ダッシュボードなどに視覚的な注意信号が出るシステムが導入されている場合がある。

 アメリカの場合、保険会社が保険加入者に対して、シガライターなどに接続する加速度センサーなどを内臓したドングル(データ収集機)を接続し、スマホとBluetoothでつないでデータを集約し、スマホの通信回線で保険会社に走行データを送るシステムが2000年代後半頃から徐々に広まった。

 i-Phoneとアンドロイドフォンの普及が始まり、さらにスマホと車載器との連携が進んだことで、こうしてシステムが可能になったのだ。

 その後、自動車メーカー各社がコネクテッドサービスを拡充するなかで、コネクテッド機能を持つ自動車保険は自動車メーカーと自動車ディーラーにとって収益性の高い新サービスとして注目を集めるようになった。

 日本でも近年、こうしたコネクテッド機能、またはドラレコを搭載することで保険料が安くなる商品が出てきたが、アメリカの場合、とくに若い世代での自動車保険料が高いことでコネクテッド機能付き保険が普及するようになった。

 車種による保険料に違いについては、保険会社によって基本的な設定、また車種による事故発生件数などのデータを基にしていると考えられる。