エアロスター導入で消えゆく「UD製」都バス! 改めて乗って感じた「風情」

この記事をまとめると

■新型エアロスターが導入され始め、今後UD製路線バスの引退は増えるだろう

■筆者は改めてUD製都バス車両に乗車

■新宿駅から練馬駅まで移動した印象をお届けする

いま最新型エアロスターが続々導入されている

 東京都交通局(以下都バス)に、三菱ふそうの最新型エアロスターが続々導入されている。それほど意識しなくても、新型エアロスター車両に乗車する機会が増え喜んでいたのだが、そこでふと思い出したのがUD(日産ディーゼル)製路線バス(日産ディーゼルは現在“UDトラックス”に社名変更しているが、オリジナルバス製造は日産ディーゼル時代に終了しているので、ここでは日産ディーゼルとする)。

 今回エアロスターの新型が導入されたとすれば、UD製都バス車両の現役引退も多いはず。そこで、改めてUD製都バス車両への“乗りバス”を行った。乗車した路線は白61系統、新宿駅西口と練馬車庫(もしくは練馬駅)とを結ぶ、距離の長い路線となっている。

 朝の通勤ラッシュを少しはずした時間だったので、始発となる新宿駅西口から乗車したのはほんの数人であった。UDオリジナルバス車両は2007年に生産終了しているので、10年以上現役で走行していたことになるが、中扉から後ろが2名乗車シートで4列も並んでおり、Jバス(いすゞ/日野)や三菱ふそうの最新路線バスが座席は少なめになっているのと比べると、やはり古さというものを感じてしまう。

エンジン音にも風情を感じる

 最後列扉側に座ったのだが、その理由は乗車した日がとても暑いこともあったので、冷房の吹き出し口が多く、そことの距離がほかのシートより近いためもあった。吹き出し口は中心部のノブをひねるとフタが閉まって風が出なくなる方式。メッキ処理が施されており、風を出さなくする操作や吹き出し口はJバスや三菱ふそう車両よりは凝った仕上げになっている。

 江戸川橋を抜け、ホテル椿山荘へ向かう時に坂を上るのだが、その時に回転が上がっていくエンジン音も、懐かしさを感じるものであり、ある意味風情のあるものであった。

 椿山荘を過ぎると、各バス停から乗車してくるひとが増えてきた。そして、目白駅前で大半が降りるのだが、新たに乗車してくるひとのほうが多く、車内はかなり混み合ってきた。山手通りを越えてしばらくすると、終点の練馬車庫前に到着した。

 かつてはUD車両ばかりが目立っていた白61系統であったが、練馬車庫を覗くとUD製路線バスは少なかった。

 バスの生産をやめて久しいこともあり、補修部品の手配なども難しくなってきているとのことで、都バスに限らず現役を引退すると解体されるケースが多いようだ。