世界的に進むEV化の波! タクシーやパトカーはどうなる?

この記事をまとめると

■この先電気自動車(EV)の普及が進んでいくとみられる

■タクシーや緊急車両がEVとなった時、走行距離に不安はないのか

■現在わかっている情報から解説する

タクシーの場合は途中で充電しなくても済む可能性も

 電気自動車(EV)の普及が進んだとき、タクシーや緊急車両は走行距離に不安がないのか。

 初代リーフが発売されたとき、さっそくタクシーやレンタカーで導入された一方、EVの扱いに慣れない人が多く、不満が噴出した。

 一方で、タクシーで利用された初代リーフが、普通充電をせずすべて急速充電だけで賄っても、10万kmを走った時点で、リチウムイオンバッテリーの劣化は80%にとどまり、セルごとの不具合も見つからなかったという調査もある。

 一充電走行距離については、初代リーフ前期型のバッテリー容量24kWhに対し、現行の2代目リーフは標準仕様で40kWhとなり、e+は62kWhとなった

 タクシーの勤務形態は、法律で走行距離が定められており、日勤で270km、隔日勤で365kmとなっている(ただし、高速道路利用の場合は緩和される状況もある)。したがって、勤務形態からも現在のEVの走行距離水準からすれば、満充電で始業すれば途中で充電しなくても済む可能性が出てきている。

パトカーは無線や回転灯などに電気を必要とする

 英国では、ロンドンタクシーがEV化されている。そして客待ちをするタクシー乗り場に充電器の設置が進められた。公共の乗り物であるタクシーからのEV導入により、EVの普及を促進しようというのだ。日本とは発想が逆転している。EVへの充電は、毎回満充電にしなくても継ぎ足しでよく、それでもバッテリーを傷めないのがリチウムイオンバッテリーの特徴でもある。

 警察のパトロールカーは、年間7万kmほど走るとの情報があるが、未確認だ。それを年間の日数で割ると、一日約200kmの走行ほどと計算できる。走行距離的には、現在の標準的なEVのバッテリー性能で足りる計算になる。

 しかしパトロールカーの場合は、待機している間もアイドリングを続け、緊急時にすぐ発進できる体制をとるので、エンジン車の場合はエンジンを稼働している時間が長くなる。EVはアイドリングしないし、暖気も必要ないので、その間に電力を大きく消費することはない。しかし警察車両に車載される無線や情報端末の機器、あるいは回転灯や表示灯などに電気を必要とするだろうから、待機中に消費電力がないわけではない。

 深夜や早朝にパトロールカーが待機を余儀なくされる際、アイドリングをしないEVは静粛性を維持できる利点がある。

 ごく日常的に利用される場合、警察署に充電器を設置しておけば、署へ戻ったら必ずコンセントをつないでおくことを励行することにより、EVとなっても利用可能になるのではないか。機会があれば、取材してみたい内容ではある。