渋滞も減る! 事故も減る! 高速に慣れていないドライバーが覚えておくべきマナー6つ

この記事をまとめると

■高速道路は100km/h近いスピードでたくさんのクルマが走行する

■安全かつスムースに走行するには各人の気遣いが必要

■高速道路を走る際に知っておきたいマナー&ルールを紹介する

暗黙の了解となっているマナーも

 時間を気にせず自分たちのペースで移動できて、荷物もたくさん運べる便利なクルマ。多人数なら電車や飛行機よりもコストが抑えられる場合もあるので、年末年始の帰省などに初めて高速道路を使ってクルマで出かけようと考えている人もいるのではないでしょうか。

 その名の通り、100km/h近いスピードでたくさんのクルマが走る高速道路なので、安全かつスムースに走行するには、各ドライバーがルールやマナーを守り、譲り合って走行することが必須です。制限速度を守る、車間距離をしっかり取る、といった基本的なルールはもちろんですが、それだけではなく熟練ドライバー同士では暗黙の了解となっているマナーもありますので、初心者がそれを知らずに高速道路を走ると、周囲のクルマにとって迷惑なドライバーになってしまう可能性もあります。今回はそんな、高速道路を走る際に知っておきたいマナー&ルールをご紹介したいと思います。

 1つ目は、追越車線を塞がないこと。すべての高速道路は一方通行で、基本的にはバックやUターンをして走行することはできません。逆方向へ行きたい場合には、一度ICで高速道路を出て、反対側のIC入口から再び高速道路に入る必要があります。2車線以上ある高速道路では、いちばん右側の車線は「追越車線」となっていて、そこをずっと走り続けるのはNG。通常は左車線を走り、前のクルマが遅い場合にのみ右車線に出て、追い越しが完了したら速やかに左車線に戻るのがルールです。初心者の中には、「空いているから走りやすい」などと勘違いして、右車線をずっと走り続けている人も見かけますが、それは大迷惑。後ろから追い越しをしたいクルマが迫っていても、気づかずに居残って進路を塞いだり、交通の流れを阻害してしまいますので注意しましょう。

 2つ目は、ETCレーンで割り込まない、止まらない、あおらない。速度を20km/h以下まで落とし、前走車に続いて徐行しながら通過するのがマナーです。その際、ETCカードの差し忘れや、カードの有効期限切れがないことをしっかりと事前に確認しておきましょう。いざETCレーンに突入してから、カードなしや期限切れでバーが開かず、通行できないクルマほど迷惑なものはありません。後続車がいないからと、バックで出て別のゲートへ行くのもNGです。その場で係員が来るのを待ち、指示に従いましょう。また、SAなどに併設されているスマートETCの場合は、バーの手前で一時停止するのが基本となっています。止まらずに進んでバーに衝突しないように注意してくださいね。

 3つ目は、むやみに路肩に停車しないこと。高速道路は原則、SAやPA、料金所以外は駐停車禁止です。よく、ラゲッジから荷物を出したいからとか、トイレが我慢できないからとか、軽い気持ちで路肩に停車し、用事を済ませている人を見かけますが、これはとても危険な行為です。もしその先で事故などの緊急事態が起こった時に、緊急車両が通過するのが路肩なので、そこを塞いでいると大迷惑。また、後ろから来たクルマに衝突されたり、跳ね飛ばされたりする可能性も高いので、路肩には停車しないのがルールです。トイレが我慢できない時にために、災害用などの携帯トイレを準備しておくといいですね。

合流ポイントでは「ジッパー法」でスムースに

 4つ目は、前方に渋滞が発生していることがわかり、その末尾についた時には、後続車に「ここから渋滞ですよ」と知らせるために、ハザードランプを点灯しましょう。100km/hで走行しているクルマは、1秒間に約28mも進んでしまいます。ドライバーが何らかの原因で、前方の渋滞を発見するのが1秒遅れただけで、追突する危険性が高まってしまいますので、より目立つようにハザードランプを点灯して知らせるのが目的です。とくに、カーブが連続するような場所など、曲がった先が渋滞で停止していた、なんて時がとても危険。ドライバーも常に、カーブの先がどうなっているのか分からないという心構えで運転することや、外壁などにハザードランプの点滅が映っていないかどうか、といったことに注意しながら走行するのが理想的です。

 5つ目は、濃霧発生時など視界が極端に悪化した状況以外にリヤフォグランプを点灯するのはやめましょうということ。最近はフロントのフォグランプを常に点灯して走っているクルマが多くなっていますが、リヤフォグランプの眩しさは尋常じゃありません。霧も出ていないのにリヤフォグランプを点灯されると、後ろについたクルマのドライバーは目がおかしくなってしまうんじゃないかというほど、不快な思いをすることになります。これは、濃霧が発生することの多い欧州のクルマや、国産車だと寒冷地仕様に装備されていることが多いのですが、自分では気がつかないうちにリヤフォグランプが点灯してしまっている場合もあります。スイッチがどこなのか、操作方法はどうなっているのか、しっかり確認してから走行しましょう。

 6つ目は、合流ポイントでは「ジッパー法」でスムースに。これも大事なマナーです。高速道路では、料金所を通過して本線に合流するときや、ジャンクションで別の路線に乗り換える時など、いろいろな場所で合流することになります。その際に、合流のための助走区間の先頭まで行き、本線から来た先頭のクルマと先頭同士が交互に譲り合って合流する、というのがジッパー法です。これを守らずに、助走区間のすぐ手前で我先にと合流してしまうクルマがいると、合流地点の流れが乱され、それがあちこちに波及して混乱が起こってしまいます。合流地点では、先頭から順番に交互に本線に入っていくのが、流れをスムースにするためのマナーだと覚えてくださいね。

 ということで、初めて高速道路を走る人や、走り慣れていない人が知っておくと、もっと高速道路のドライブが安全にスムースになるマナーやルールをご紹介しました。適度な休憩を挟みつつ、こうしたマナーやルールを知って周囲の空気を読み、ぜひ快適な高速ドライブを楽しんで欲しいと思います。