この記事をまとめると
■東京オートサロンのヨコハマゴムブースは新製品が目玉
■ハイパフォーマンスタイヤのネオバはチューンドGR86に装着
■アドバンスポーツとブルーアースRVも展示
1000馬力のマシンに装着されたネオバに覗く自信
2年ぶりの開催となった東京オートサロンにて、サーキットにルーツを置きつつも、ストリートを意識した趣向を凝らしたのが、ヨコハマゴムのブース。トレッドパターンを来場者にがっちり向けるところが、プロダクトに込められた自信を控えめに主張するかのよう。昨年末に発表されたグローバルフラッグシップを筆頭に、3点ものニュープロダクトを展示する攻めの展示だ。
ブース入口正面で来場者を迎えるのは、「アドバン ・ネオバAD09」だ。ストリートスポーツタイヤとして最新の品番のこちらは、アドバンシリーズの中でもストリート志向とハイグリップ・モデルの中間という位置づけで、そのトレッドパターンはセンターグルーブが省かれつつショルダーブロックが高剛性化されている。
まさしくネオバAD08Rと、A050などモータースポーツタイヤの中間といえ、グリップと耐摩耗性のバランスを狙った特性は、ドリフト仕様に最適だ。デモカーとして2JZ-GTEをHKSの3.4リッターキットで1000馬力にチューンしたアドバンGR86が展示されており、サイドウォールの赤いカラーリングと白いロゴの映え具合も確認できる。
タイヤの外観も重視!
もうひとつの注目は、ブース奥のスペースに置かれたBMW M4。こちらはニュルブルクリンクで走り込んで開発され、12月に発表された新たなグローバルフラッグシップタイヤ、「アドバン・スポーツV107」を装着している。
隣におかれたタイヤのサンプルと併せて、プレミアムスポーツに求められるパフォーマンスと快適性能のバランスをじっくり観察できるはずだ。
ちなみにグローバルフラッグシップモデルを履かせた欧州車でありながら、クォーターウインドウに敢えてレトロなカタカナロゴが入っているところも、クスッとさせてくれる。
3点目の新製品は、ミニバン専用の低燃費タイヤである「ブルーアース-RV RV03」。従来の同02よりもさらに緻密にサイプやグルーブ形状を最適化した設計だ。乗り心地よさと静粛性を求めつつ、ルーフの高いクルマ特有のふらつきを抑える工夫を、うかがうことができる。
エコ&快適性重視のモデルとはいえ、バフ光沢の眩しいハデめのホイールに組み合わされている辺りも、横浜ゴムらしい提案だ。
いずれ全体としてタイヤ性能の重要性はもちろん、タイヤがクルマの美観を左右する要素としてあれこれ考えることが、楽しくなるような展示だ。