グレードは大きく影響! オプションは加味されない! クルマのリセールを考えたお得な買い方とは

この記事をまとめると

■同一車種のリセールについて言及している

■グレードのほうが重視されてオプションはあまり加味されない傾向

■残価設定ローンの場合上級グレードのほうがお得な場合が多い

普通に考えれば中級グレードに必要なOPを装着すべきだが……

 クルマを購入する時、車種が決まったら、次はグレードを選ぶ。多くの車種では、エンジンや装備に応じて、複数のグレードが設定される。特別仕様車もあり、車種を決めたあとで選択する内容も多い。

 またオプション装備もある。上級グレードに標準装着される装備が、中級グレードにはオプションで設定されることも多い。この場合、上級グレードを選ぶか、それとも中級にオプションを加えるか、という選択も生じる。

 購入時の損得勘定だけを考えると、中級グレードを選び、そこに必要なオプション装備を加える選び方が合理的だ。とくに上級グレードに不要な装備や装飾品が多く標準装着されている場合、中級グレードにオプションを加えた方がムダを省ける。

 購入したクルマを廃車にするまで使うなら、この選び方で問題はないが、3〜7年後に売却することを考えると、損をする心配も生じる。

 その理由は、車両を業者が買い取る時の金額は、主に車種/グレード/年式/走行距離に応じて決まるからだ。型式(車種とグレード)が基準になるから、中級グレードにオプション装備を加えても、あまりプラスに査定されない。これらを標準装着した上級グレードを選ぶほうが有利になる。

 一般的にいえば、中級グレードに、上級に標準装着されるLEDヘッドラライトだけをオプション装着するなら、さほど割高にはならない。ところがLEDヘッドライトに加えて、アルミホイールとヘッドアップディスプレイまでオプションで加えると、これらを標準装着した上級グレードを選ぶほうが得策になる。

残価設定ローンでは上級グレードが「得」になる!

 残価設定ローンにも同様のことが当てはまる。人気車は残価率(新車価格に占める数年後の残存価値)も高く、月々の返済額を減らせるが、オプションに高い残価率は反映されない。

 たとえば中級グレードのヤリスG(177万3000円)に、フルLEDヘッドライト(8万2500円)とインテリジェントクリアランスソナー(2万8600円)をオプションで加えると、総額は188万4100円だ。

 一方、最上級のヤリスZ(197万1000円)には、この2つの装備が標準装着され、さらにコンフォートシートセット(Gのオプション価格は6万2700円)、本革巻きのステアリングホイール、インパネのソフトパッドなども標準装着される。その分だけZの価格は、Gにオプションを加えた総額と比べても8万6900円高い。

 そこでこの2つの選び方を残価設定ローンの返済額で比べるとどうなるか。ヤリスGにオプションを加えた時の返済額は、3年間で142万7270円だ。ヤリスZは145万152円だから、返済額の差は2万2882円に縮まる。月額では700円しか違わない。

 これを残価率に換算すると、ヤリスGにオプションを加えた場合、3年後の残価は38.6%だ。ヤリスZの41%よりも低く、オプション装着によって返済額が割高になることを示している。

 以上のように残価設定ローンでは、上級グレードを選ぶほど有利だ。そこがメーカーや販売店のねらいでもあり、高価格の車種やグレードに誘導しやすい。

 数年後にクルマを売却する時にも、同様のことが当てはまる。中級グレードにオプションを数多く装着するなら、すべてを含んだ上級グレードを買う方がトクだ。

 ただし出費を徹底的に抑えたい場合は、中級グレードにオプション装備を加えるなど、ムダのない選び方をして、長く乗るのがベストな方法になる。クルマの売買には、メーカー/販売店/中古車店などの利益が常に含まれるので、故障が増えるまでは、1台の車両を長く大切に使う(乗り替える回数を減らす)のが最もトクをするカーライフになる。