年収300万円でも限界ローンでフェラーリを買えた時代は終わった! わずかに残る「格安フェラーリ」は買っても平気か?

この記事をまとめると

■庶民でも頑張れば買える格安フェラーリの実態を深掘り

■不人気車種ならまだなんとか狙えなくもないが、ダメな意味で本当にヤバいのもある

■10年前と比べれば相場は倍以上になっているケースがほとんどだ

何が何でもフェラーリが欲しい!庶民でも買えるフェラーリを探せ

 スカイラインGT-RやRX-7の中古価格が暴騰しているが、中古フェラーリの相場も、それなりに高騰している。

 フェラーリはスーパーカーの代名詞だが、10年くらい前までは、一部の不人気モデルなら、500万円以下で買うことができた。不人気の代表格「348」など、下手すればサンキュッパで買えた。人気のF355も、最安700万円で手に入れられた。まぁそういう最安車に手を出すと痛い目に遭う確率が高いわけだが、とにもかくにも安いタマは存在した。

 ところが現在は、ほとんどの中古フェラーリが1000万円を超えている。かつては年収300万円のサラリーマンでも、限界ローンでフェラーリをゲットできたが(実例多数)、そういう時代は終わってしまった。
しかしそれでもまだ、1000万円以下の中古フェラーリは存在する。そういうのに手を出してもいいのか!?
中古車サイトを検索すると、執筆時点での中古フェラーリの流通台数は800台以上。そのうち1000万円以下は……。たったの42台!! 予想以上の少なさに衝撃!

 中古フェラーリの価格は、10年前に比べると、どれもこれも最低2倍になっている感覚なのである。F40のように、4000万円から1億5000万円になったモデルもある。1000万円以下のフェラーリは、本当に希少になってしまった。

不人気だろうがなんだろうがフェラーリはフェラーリだ!

 執筆時点での最安値は、「モンディアル」の549万円。「456GTA」が580万円、598万円と2台続き、「モンディアルt」が599万円。600万円未満はこの4台だけだった。

 モンディアルは4人乗りゆえに不人気だが、非常にいいクルマで、深刻なトラブルは聞いたことがない。モンディアルは308や328と同じエンジンを、モンディアルtは348と同じエンジンを積んでいるが、エンジンの官能性は308、328、348とまったく同じ。モンディアルtにいたっては、操縦性が348よりもしっかりしているくらいだ。

 つい先日、私がこれまで13台のフェラーリを買ってきた中古フェラーリ専門店『コーナーストーンズ』で、598万円のモンディアル3.2を拝見したが、内外装ともすばらしく、これぞ最後に残された、庶民でも手の届くフェラーリだと確信した。

 456も4人乗りの不人気フェラーリ。こちらはフロントにV12エンジンを積む超ド級マシンだが、設計自体に問題があり、「最初から壊れている」と言われる。安いからと飛びつくと、一番ひどい目に遭う確率の高いフェラーリだ。私はこれまで何度も何度も「456だけは手を出すな」と書いてきたが、あまりの安さに、つい手を出してしまう人があとを絶たず、修理し切れずに手放すというババ抜きが繰り返されている。456を買うのは、犬ゾリで南極大陸を横断するような冒険だと思ったほうがいい。

 それに続く安い中古フェラーリは、360モデナF1(セミAT)だ。360とF355のF1マチックモデルは、ミッションの信頼性の低さゆえ価格が低迷しているが、360モデナF1の底辺車たちは、改造も行われている個体が多く、コンディションには期待できない。360系なら断然6速MTモデルがおすすめだが、コンディションのいいクルマは1400万円くらいする。その価格差が、バリューの差そのものなのである。

 かつてサンキュッパで買えた348。全体に値上がりしたが、それでも1000万円以下の個体が数台ある。348は5速MTしかないのでミッションの心配はないが、グッドコンディションの個体は1000万円前後になっている。F355(6速MT)の上モノは2000万円だ。

 結局、それなりに安心して買えるお安い中古フェラーリは、もはやモンディアルしか残っていない。モンディアルが唯一の狙い目だ。ちなみにモンディアルの相場も、この10年で2倍くらいになっている。