1000馬力のハイパーカーがコンパクトカーと同額という謎! 自動車税が爆安すぎて笑えるクルマ4選

この記事をまとめると

■パワー的に見て税金が格安なスポーツカーを紹介

■最近では電動化も相まって税金をさらに安く抑えることができる

■ハイパフォーマンスEVであれば5年間自動車税が免除となる

ダウンサイジングターボや電動化はスーパーカーにも旨味あり

 最近の自動車業界は「カーボンニュートラル」や「ゼロエミッション」がトレンドだが、少し前までは「ダウンサイジング」がバズワードとなっていた。大排気量エンジンを小排気量の過給エンジンに置き換えることで、環境対応かつパッケージングとしてもアドバンテージを得ようというのがダウンサイジング・テクノロジーだった。

 その流れは、じつはスーパーカー、スーパースポーツの世界にも影響を与えている。1970年代の元祖スーパーカーブームの頃には、多気筒かつ大排気量であることが憧れの条件だったが、21世紀のスーパースポーツにおいてはダウンサイジングがインテリジェンスを感じさせる要素となっているのだ。

 そうしたトレンドのルーツといえるのがBMW i8だろう。2014年〜2020年の期間に生産された、プラグインハイブリッドのスーパースポーツのエンジンは1.5リッターの3気筒ターボだった。

 後輪を駆動するエンジンの最高出力は231馬力、前輪の駆動を担う電気モーターの最高出力は前期型が131馬力、後期型で143馬力となり、システム出力は361馬力〜374馬力というものだった。

 その数字自体はスーパーカーとしては満足いくものではないかもしれないが、ドアが跳ね上がるスタイリングはまぎれもなくスーパースポーツといえるもので、電動化&ダウンサイジングというトレンドから生まれた新時代のスポーツカー像を示した。

 そして、ご存じのように日本の自動車税というのはエンジン排気量によって定められている。つまり、i8の自動車税は1.5リッターという排気量によって決められる。その金額は、令和元年9月30日以前に初回新規登録を受けた車両であれば3万4500円となっている。

 さらに、i8で該当する個体は少数派だろうが、令和元年10月1日以降に初回新規登録を受けた車両であれば、年間の税率は3万500円と、スーパースポーツとしては格安になるのだ。

1000馬力でも2000馬力でも電動車なら税金は格安

 同様に電動化+ダウンサイジング過給エンジンという構成のパワートレインとなるスーパースポーツは、自動車税がイメージよりも安くなる傾向にある。

 たとえばケーニグセグの「ジェメーラ」のパワートレインは、2リッター3気筒ツインターボエンジン+3基の駆動用モーターというもので、システムの合計出力は1700馬力を発生するという。4WD・4WS・トルクベクタリングというテクノロジーを満載することで、そのパワーを制御するというアプローチも現代的だ。

 そんなジェメーラの自動車税は、2リッターというエンジン排気量によって定められるので、年額3万6000円で済む。パワー的には6リッター超の11万円でもおかしくないほどだが、こうした現象が起きるのも電動化時代ゆえだろう。

 もう1台、世界中の超富裕層から販売開始が待ち焦がれられているのが、F1直系のパワートレインを積むというスーパースポーツ、メルセデスAMG Oneだ。完全にF1直系といえるV6エンジンの排気量は、F1と同じ1.6リッター。そこに4基のモーターを組み合わせた電動4WD仕様というのが、噂されるメルセデスAMG Oneのパワートレイン構成だ。

 その最高出力は1000馬力オーバーとなることは確実だが、それでも排気量からすると自動車税は年額3万6000円である。

 もっとも、こうしたハイブリッドパワートレインのスーパースポーツは、安いとはいえ自動車税が課せられるが、電気自動車やプラグインハイブリッドといったZEV(ゼロエミッションビークス)については、初回新規登録及び翌年度から5年度分を課税免除にするという促進税制が実施されている(平成21年度〜令和7年度に登録されたもの)。

 つまり、いまスーパースポーツといえるパフォーマンスを持つEVを新車で購入すると、5年間は自動車税が免除される。たとえば、最高出力390kW(約530馬力)を誇るアウディe-tron GTのメーカー希望小売価格は1399万円だが、5年間は自動車税が免除なのだ。

 というわけで、電気自動車もしくはプラグインハイブリッドのスーパースポーツであれば節税しながらハイパフォーマンスが楽しめるのだ。

 なお、電気自動車については排気量ゼロということで、自動車税をかけるとしても1リッター以下と同じ2万5000円の税率となっている。5年間で特例が終わっても税負担は最小限で済むのである。