この記事をまとめると
■ETCXはさまざなサービスをキャッシュレス&タッチレスで決済できる
■2022年3月から運用が開始された
■メリットや登録方法を解説する
車内に座ったままキャッシュレス&タッチレスで即決済!
ETCXという言葉を知っているだろうか?
ETCXは、今や高速道路での利用率が90%を越えている、あのETCの発展版で、今年3月から運用がはじまった、神奈川県のアネスト岩田 ターンパイク箱根(箱根小田原本線)をはじめ、NEXCOの高速道路以外の有料道路や、駐車場や遊園地、商業施設やドライブスルー、ガソリンスタンド、いずれはカーフェリーやEV充電スタンドなども、ETCと同じように、クルマの車内に座ったまま、キャッシュレス&タッチレスで即決済できる会員制サービスのことだ。
サービス自体は、まだまだはじまったばかりで、有料道路では今のところ、前記の箱根ターンパイク(箱根ターンパイクでも「箱根伊豆連絡線」=湯河原峠料金所は対象外)のほか、静岡県の伊豆中央道【江間料金所】と、修善寺道路【修善寺料金所】と【大仁料金所】、それから大阪府の鳥飼仁和寺大橋有料道路しか利用できない……。
しかしETCXには、ETCとは違い、導入コストが安いというメリットがあるので、これから利用施設が急速に広がっていく可能性がある。
事実、ETCXのサービスを提供しているETCソリューションズ株式会社では、2024年までにETCX対応施設・店舗を100カ所まで増やし、将来的には全国10000カ所での利用を目指す予定を持っているので、普及は思ったよりも早いはず。
会員制サービスなので、利用するには事前に会員登録が必要。
入会金や年会費は無料だが、ETC車載器とクレジットカード、クレジットカードに付帯するETC カードは不可欠。
認証処理をクラウド上で行なう「ネットワーク型ETC」を採用
会員登録サイト(URL: https://etcx.jp)にアクセスし、
・住所、氏名、生年月日、電話番号、メールアドレス
・クレジットカード番号とその有効期限
・クレジットカードに付帯する ETC カード番号とその有効期限
を入力すればOK。
なぜETCXだとETCよりも導入コストが安価で済むのかも説明しておこう。
高速道路のETCはETCゲートを通過するとき、車両が走行しながら認証できるのが大きな特徴。そのため、高性能なアンテナを装備するのが必須で、それを備えるのにコストがかかる。
それに対し、ETCXは認証処理をクラウド上で行なう「ネットワーク型ETC」を採用することで大幅なコストカットを実現している。この「ネットワーク型ETC」は、従来のETCよりも認証するまで少々時間がかかるという欠点があるので、利用者はETCXを導入した道路の料金所を通過する際、一時停止が必要となる……。
具体的には、料金所の停止位置で一旦停止し、料金収受員に「ETCX」での決済を申し出て、料金収受員から決済完了の合図があったら、ゆっくりと発進させる流れになると思って欲しい。
ETCに近いシステムなのに、一時停止というのは煩わしいと思うかもしれないが、高速道路のSA・PAなどにある「スマートIC」でも一時停止は必要であり、一時停止することで、設備がミニマムになり、利用者の少ない道路や施設でも導入しやすくなるのなら、ユーザーとしては歓迎できるのではないだろうか。
高速道路以外でも、ETC技術を活用したキャッシュレス決済が少しずつ広まり、キャッシュレス&タッチレスで通過できる有料道路の料金所や商業施設が増えれば、ドライブのストレスもますます軽減!? これからのサービス拡大に期待しよう。
ETCXホームページ
(https://etcx.jp/)