日本車が世界一の高品質……時代は終わりに近い!? 海外から見た日本&韓国車の立ち位置とは

この記事をまとめると

■「日本車は壊れない」と言われるようになって久しい

■韓国車もさまざまな側面で成長をみせている

■世界から見た日本車、韓国車の立ち位置について解説する

韓国車や中国車も高い耐久性を担保するようになってきた

 日本車は丈夫で、長期間乗っても壊れない。そんな日本車神話が世界の国や地域で語られるようになって久しい。

 ユーザーからすれば、どの国のメーカーのクルマであっても、新車に対する補償がしっかりしているのだから、耐久性や整備のサービス体制について、メーカー毎に大きな違いがあるとは思っていないだろう。

 ところが、日本車に対する信頼度が高いというのは事実であり、実際に壊れにくいのだと思う。むろん、消耗品を適切なタイミングで交換することは、クルマをより長い期間、快調に走らせるために必然である。

 そのためにも定期的な整備や点検をして、故障につながるような何かしらの兆候が見られれば、早めの対処をするのは当然のことである。

 さらにいえば、日本車神話への対抗策として、欧州車やアメリカ車はもとより、韓国車や中国車もクルマという製品の品質の向上と、高い耐久性を担保するようになってきた。

 たとえば、韓国車の場合、2000年代前半から2010年代にかけて、韓国車の主要販売市場であるアメリカで、日本車並み、または日本車以上のクオリティを実現するためさまざまな戦略を進めていった。

 人材面では、欧米や日本のメーカーからヘッドハンティングしたり、またメーカー傘下の大手自動車部品メーカーが海外メーカーとの連携強化をするなど新たなる技術開発を加速させていった。

日本車の脅威の出現はユーザーにとってメリット

 その当時、筆者はアメリカでレンタカーでの移動や、メーカーの広報車による各種取材で、韓国車を定期的に運転する生活をしていたが、フルモデルチェンジはもとより、年次改良によっても、韓国車の性能がどんどん向上していったことを実感した。もっとも顕著だったのは、NVH(音・振動・路面からの突き上げ)とハンドリングの大幅なカイゼンだった。

 さらに、そうした技術向上と並行して、韓国メーカーは強気のマーケティング戦略に打って出た。それが、アメ車ならピックアップトラックなどのハードユースな商用車に適用されるような、パワートレインなど基本領域での10年・10万マイル(16万km)といった長期補償である。

 こうして、アメリカでユーザーの信頼を徐々に得ていった韓国車は、欧州、中国、インドなどでも販売を確実に増やしていった。日本メーカーとしても当然、さらなる品質改善を進めることになった。

 韓国車だけではなく、日系メーカーとの合弁事業によって基礎体力をつけてきた中国地場メーカーの量産車も、日本車にとって脅威となってきた。

 いずれにしても、ユーザーから見れば、日本車が高い品質という面で世界をリードし、それを追うように多くのメーカーのクルマの品質が上がることは、ユーザーにとって直接的なメリットであり、喜ばしいことだと思う。