50億円のフェラーリが落札されたりF1マシンが売られたり! マニア垂涎のオークション「RMサザビーズ」とは

この記事をまとめると

■海外のカーオークションでは、ときに信じられないような高額落札が出ることがある

■日本の中古車オークションとは異なり、出品車両は高額車や希少車が多い

■なかでもRMサザビーズの開催するオークションは格式も出品車両のランクも高い

高額落札が頻発する海外オークション

 フェラーリが約54億円で落札された。そんなニュースをネット上で見かけたことがある人もいるだろう。このフェラーリは、1962年型の250GTOで、山間部の公道を競技のために閉鎖して行うヒルクライムなどのレースに参加したモデルだ。

 落札された場は、RMササビーズのモントレーオークションである。

 まず、オークションとはなにか? 日本でクルマのオークションというと、中古車業者が中古車を競り落とす場所というイメージを持っている人が少なくないだろう。

 だが、こうしたオークションでは数万円から数百万円程度のクルマがほとんどで、数千万円や数億円といった稀少車を扱う場という設定ではないように思える。

 一方で、欧米では高級車や希少車を扱うオークションがさまざまある。実際、筆者はアメリカでいくつかのオークション会場に出向いたことがあるが、一般の人も気軽に入れる雰囲気で、オークションにかかる前の出展車がズラリと並んでいるのを品定めできる。

 まあ、本気で買う気でオークションに参加しなくても、博物館を見学するような気持ちでブラブラ会場内を歩いたり、出店でホットドックを買ってのんびり過ごしたり。

「億超え」なんて当たり前のRMサザビーズ

 そんなオークションのなかでも、とりわけRMサザビーズは格式が高く、オークションにかかるクルマのランクも最上級というビジネスモデルもある。

 各種資料によれば、RMサザビーズは1990年代初頭にカナダで創業したRMオークションが母体で、2000年代から2010年代にかけて、アメリカやカナダのさまざまなオークションを買収して規模を拡大していった。そして2015年、1700年代からという老舗で絵画など骨董品を主に扱う世界的なオークション関連企業である米ニューヨークのサザビーズが、RMオークションを傘下に収めている。

 RMサザビーズのオークションは、欧米各地で定期的に行われており、なかでも注目されるのが、54億円フェラーリが落札された、米カリフォルニア州モントレーでのオークションであろう。毎年8月、港町のモントレーは、近隣のラグナセカを中心として、自動車関連のイベントが目白押しとなる。その中でRMサザビーズのオートオークションが開催され、世界各国からバイヤーが集まるのだ。

 直近では、2022年5月にモナコで開催されたRMサザビーズ・オートオークションには、往年のF1マシンも登場。1991年のウイリアムズFW14が405万5000ユーロ(1ユーロ143円換算で、5億7987万円)、また1989年のフェラーリ640が360万5000ユーロ(5億1552万円)で落札された。

 また、量産車では、1973年型フェラーリ365GTS/4デイトナスパイダーが3億7073万円。そして1971年式ランボルギーニミウラSVが3億5464万円という値がついた。

 庶民感覚とは乖離した、こういう世界が実在している。