「ドイツ車は良い」「アメ車はマニア向け」! 日本人が抱く「イメージ」は世界共通?

この記事をまとめると

■日本では「ドイツ車はデキが良い」「アメ車はマニア向け」というイメージがある

■世界に目を向けても似たような印象を抱いている国や地域が多い

■しかし中国のアメ車に対する意識が少し異なる

世界に目を向けてもドイツ車を評価する国は多い

 日本では今でも、定番の高級車といえばメルセデス・ベンツの名前を挙げる人が多い。BMWやアウディなども、高級車や上級車の代名詞となっている。

 また、フォルクスワーゲンについては、「ビートル」や「ゴルフ」が、日本の庶民が最初に触れる輸入車のエントリーブランドというイメージが長年に渡り市場で広まってきたと言えるだろう。

 こうした各ブランドに対して共通なのは、「ドイツ車だから良いクルマだ」という、ある種のドイツ車に対する信頼感の高さではないだろうか。

 その裏付けとして、速度無制限のアウトバーンへの対応が必須のドイツでは、クルマに対してパワートレイン、ハンドリング、乗り心地などが高いレベルで融合する必要がある、という商品開発の基本を挙げる人が多い。

 確かに、日系メーカー各社の技術者の多くが「欧州仕様はアウトバーン走行を念頭にしなければならないので……」という言い回しを今でもすることがある。

 そうしたドイツ車に対する高い評価は、欧州市場でも存在する。それに加えて欧州では、自動車ブランドのヒエラルキー(価値観としての上下関係)に対する意識が根強く、そのなかでドイツ車は欧州車のなかで上位になる。また、ドイツ車のなかでもヒエラルキーがあるため、ドイツ車全体をまとめて「ドイツ車が良い」という表現する人は多くない印象がある。

アメ車はアメリカでの暮らしに特化した商品

 欧州以外に目を向けると、「ドイツ車が良い」という認識を持つ国は少なくない。

 世界第一位の自動車生産・販売国である中国の場合、人々はメンツを重んじることを知られており、そのため自動車はステイタスシンボルとしての意味合いがとても強い。その中で、「ドイツ車が良い」という認識は明確に存在する。

 世界第二位の自動車生産・販売国のアメリカの場合、州や地域によって若干の差があるが、概ねの場所で自動車をステイタスシンボルとして見る傾向が強くあり、「ドイツ車が良い」というイメージを持つ人は少なくない。

 そのほか、南米、東南アジア、中東、アフリカなど、世界の国や地域でも、高級車というセグメントでは、ドイツ車が良いという声が多い印象がある。

 一方で、アメ車についてだが、日本ではシボレー「サバーバン」やフォード「F-150」、さらには「H2」ブームに沸いた時代が懐かしいハマーなど、ボディサイズやエンジンサイズが大きいことで「マニア向けのクルマ」というイメージがある。

 そんなイメージは、欧州、南米、東南アジアなどでも共通だと思える。結果的に、アメ車のアメリカ以外での販売台数は極めて少ない。つまり、アメ車はアメリカに居住する人々向けに特化した商品だといえるだろう。

 見方を換えると、アメリカでクルマを売る場合、日本車もアメ車っぽいところが少しはないと、アメリカで居住する人に受け入れてもらいにくいと言えるだろう。

 また、中国ではGMビュイックが昔からミニバンなどの領域で認知度が高く、他の国と比べるとアメ車に対する意識が少し違うかもしれない。そもそも、中国の経済発展が急速に進んだ2000年代以降、庶民はアメリカンライフに憧れる傾向が強まったという経緯がある。

 以上見てきたように、ドイツ車とアメ車に対するイメージは、多くの国や地域で、日本人が持つイメージとかなり近いと言えるかもしれない。