お絵かきと散歩が大好きな上田麗奈さんによるフォトコラム「この色、いいな」。上田さんがいろんな場所を訪ね歩き、おもしろい「モノ」や「コト」、そしてお気に入りの「色」を探します。

連載42回目で訪れたのは、フラスコやビーカーなどの理化学ガラス製品をインテリアとして扱うお店・リカシツ。お店が入っているfukadasoも、築50年のアパートを改装した複合施設として注目を浴びている場所です。

▼▼▼▼▼

優しい茶色と静かな緑。時たま目に入るオレンジや赤、ピンクも、お花や果物によるナチュラルな色合いで、ほっこり穏やか。

理科室と図書室と雑貨屋さんが合わさったような、ちょっと懐かしい、静かでおしゃれな場所でした。

上田麗奈

▼▼▼▼▼

◇撮影を終えて

――ビーカーやフラスコって、たいていの人にとって「懐かしいもの」だと思うんですが、インテリアとしてこんなに見栄えがするのか、と意外でした。

上田:そうですね、あんなおしゃれな使い方もあるんだ、と驚きました。素敵ですよね。シャーレの中に果物が入っているものがあって、あれはキャンドルなのかな? それが可愛いらしくて、甘酸っぱい良い匂いがしていました。

――他に店内で目についたものはありましたか?

上田:壁にかかっていた、カラフルな実験器具のようなもの(環境関連ガラス装置)。鳥のぬいぐるみが乗っているところも面白かったです(笑)。飾り付けて雰囲気を作っているものたちがすごくおしゃれで、ぜんぶ理科室で使う道具で雑貨屋さんらしい雰囲気を作り出しているんですよね。建物自体も「木造感」がちゃんと残っていて、それがとても味になっていました。

――学生時代に理科や化学の勉強で思い出に残っていることはありますか?

上田:理科の勉強は好きでした。「水兵、リーベ、僕の船……」とか、地層とか、そういうのを覚えるのは好きで。ただ、化学で計算とかが入ってくると、もうできないというか。だから、最初のほう、高校1年生の1学期くらいまでの理科の授業は好きでしたね。先生がすごく面白くて。

――学校の授業って、先生次第で教科が好きになるかどうかが決まったりしますよね。

上田:「この先生、本当に理科が好きなんだな」と感心したり、授業でやっていることにまつわるエピソードを聞いていたりすると、雑談と一緒に覚えるべきことが頭に入ってくるんですよ。高校の理科の先生がすごく面白く授業をしてくださって、自分の体験談を元に「こんなことがあったからこれはこうなんだよ」と教科書の内容に絡めてくれて。だからテストの時も「そういえば先生、あの話してたな」と思い出せば、問題に答えられるという感じでした。先生が面白かったな、という思い出が理科にはありますね。