みなさん、こんにちは。私はシンプルライフの魅力と実践方法を発信する仕事をしています。日本の高度成長とオイルショックの中で成長し、青春時代にはバブル後期を過ごした私。大人たちが、モノとお金に翻弄されるのを目の当たりにし、自らも経験した世代です。そのなかで追求したのは、「少ないモノとお金で楽しく暮らすノウハウ」でした。そして今もまた、時代に即した新たなシンプルライフを模索しています。

 そんな私ですが、今や高校生と大学生の母親でもあります。子育てでいつか直面するのは受験です。受験には高額な費用が必要と言われていますが、わが家ではちょっとした発想の転換と少しの実行をもって、少ない費用で乗り越えてきました。今回は、シンプルライフの子育ての中で、実践し気づいた子供の受験と塾の考え方についてお伝えします。

お金と学力は比例するのか?!

 今や、東京を含む一都三県では7人に1人が中学受験をするといわれます。難関校向けの進学塾では年間100万円以上の費用がかかりますが、受験すればそこに受験料や入学金、私立に合格すれば毎年100万円程度の学費が必要になってきます。高度な私学の授業に伍していくためには、大学入学まで塾との縁は切れません。小4から高3まで塾に通い、私学に行かせたとして、高校卒業までにかかる費用は1500万円以上。家計を圧迫する塾と受験費用は、多くの家庭が頭を痛めるところです。わが子の将来のためなら惜しくないとはいえ、親世代の老後資金を取り崩しては、かえって子供に迷惑がかかるのでは…? また、それだけのコストをかけて、本当にそれに見合ったリターンが期待できるのか…? 

 文科省の調査によると、学校外教育支出(塾や習い事など)の額と学力は、おおむね正比例しています。それは世帯年収とも連動しているでしょう。本当にお金をかけないと子供の学力は上がらないのでしょうか!?

 一方、同じ調査では、経済的支出とあまり関係のない「保護者の子供への接し方」もまた、子供の学力に影響を与えることがわかりました。

「博物館や美術館に子供をよく連れて行く」
「家に本(雑誌や漫画を除く)がたくさんある」
「子供が英語や外国文化に触れるように意識している」

 という家庭で、子供の学力が上がるのは、何となく理解できます。

親の行動が大きく影響する

 ところが、「子供への接し方」とは別に、子供の学力と連動している「保護者自身の行動」があることも、同じ調査によってわかっています。興味深いのは、学力の高くない子供の保護者がよくする行動が、

「テレビのワイドショーやバラエティ番組を見る」
「カラオケに行く」
「女性週刊誌やスポーツ新聞を読む」

 であることです。学力の高い子供が、何も言われなくても自主的に家庭学習をしているのに対し、そうでない子供の保護者は、毎日のように、

 「勉強しなさい」

 と言っているという結果も出ています。