企業としての具体的な取り組みについて、JR東海総合技術本部技術計画チームの清水紀宏担当部長は、乗務員は運転業務中は高い覚醒度を維持する必要があることから「1999年から『睡眠自己管理プログラム』を新幹線と在来線の全乗務員職場と主要駅に導入、社員が就寝、起床時刻と勤務時間、眠気や疲労の感覚などを入力することで、睡眠の量が不足して生体リズム(24時間)の周期性などに異常が見つかった場合は、医学的根拠に基づいたアドバイスが出力される仕組みになっている」と、同社の対策事例を紹介した。このプログラムの導入により「昼間の眠気が低減し効果が実感できた」「取り扱いミスが減った」など、仕事のパフォーマンスが向上したという。

 現在は「睡眠管理の手引き」を各職場に配布、睡眠管理インストラクターを養成して職場内教育を充実させている。清水部長は「このプログラムの導入は社員の自己管理能力を高めるだけでなく、仕事の安全意識を高め、会社の安全文化を高めることにもつながる」と述べ、こうした取り組みを継続する必要性を強調した。

体内リズムを整える食材

 情報提供として、大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部ソーシャルヘルス・リレーション部の只野健太郎課長が「睡眠問題を起こすとされる体内リズムの乱れを整える食品素材として、アスパラ由来の成分(アスパラプロリン)がある」と発表、この成分が体内リズムの改善に役立ち、日中の仕事パフォーマンスを良くしているデータを示した。

  
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