2022年11月、世界の人口が80億人に達するという報道がありました。日本は人口減少に悩んでいます。しかし世界全体では、人口増加が続き、30年には85億人に達することが予想されています。

(筆者撮影)

 人口が増えれば、必要な食糧が増えます。その中の水産物の未来について、データに基づいて解説します。

 下の表は国連食糧農業機関(FAO)による水産物の年間消費量と1人当たりの年間消費量と、世界人口推移で必要な供給量を試算した表です。

 20年の1人当たりの年間消費量である20.2キログラムで計算したとしても、30年と比べると1500万トンも多い供給量が必要となります。1500万トンという数字は、2020年の数字で日本421万トン(生産量世界第10位)+米国470万トン(同7位)+ロシア537万トン(同6位)の3カ国全量(1428万トン)に値する莫大な数字なのです。

 さらに30年には世界の1人当たり水産物の年間消費量が21.5キログラムに増加するという見通し(FAO)もあり、その場合はさらに約900万トンもの供給量が必要になる計算になります。