質問:子どもが風邪をひいて受診するといくつかの薬が処方されますが、全部飲ませないといけないのでしょうか? できれば薬は減らしたいのですが……。

答え:必ずしも飲ませなくてもいい薬と、必ず飲ませるべき薬があります。医師に「あまり飲ませたくない」と伝えることは遠慮する必要はありません。

答える人 石橋涼子先生(石橋こどもクリニック院長)

石橋涼子(いしばし・りょうこ)
東京大学医学部卒業。大学での研修の後、NICU、総合病院、障害児施設などに勤務。1996年からまつしま産婦人科小児科病院(現・まつしま病院)小児科部長、2005年1月に東京・江戸川区小岩に石橋こどもクリニックを開院。

 たとえば咳止めや鼻水止め、痰切りなどはそれぞれの症状を緩和するための薬で、飲まないと風邪が治らないわけでも、長引くわけでもありません。

 本人がそれほどつらそうでなければ、これらの薬は飲まなくても問題ありません。

 ただ、必要があって抗生剤が処方されている場合や、喘息の症状への気管支拡張剤などはきちんと服用しないと症状が悪化したり、長びいたりしかねません。

 何が必要で何が必要でないかを一般の方が判断するのは難しいので、なるべく薬を減らしたいという方は、受診時に医師にそう伝えるのがいいと思います。親の「減らしたい」という希望だけでなく、子どもが薬を飲むのが上手でないために「なるべく減らしたい」という場合でも、それに見合った配慮が可能な場合もあります。

 ちなみに、子どもが口に含んだけど吐き出してしまった、あるいは薬をコップごとひっくり返してしまったということもしばしば耳にします。

 前者の場合、全部を吐き出すことはあまりないので、慌ててまた飲ませる必要はありません。後者の場合はまったく飲んでいませんので、もう一度飲ませる必要があります。

  
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