質問:病院で処方される風邪薬と、薬局で買える風邪薬はどう違うのでしょうか? また風邪薬と一緒に処方される解熱剤は何度以上で飲ませればいいのでしょうか?

答え:市販薬は一般的な症状をカバーするようにいろいろな成分がパッケージされているのが普通ですが、医師は患者の症状に合わせて処方します。また、解熱剤は「つらそうだったら使う」ものなので、熱が高くても元気だったら使う必要はありません。

石橋涼子(いしばし・りょうこ)
東京大学医学部卒業。大学での研修の後、NICU、総合病院、障害児施設などに勤務。1996年からまつしま産婦人科小児科病院(現・まつしま病院)小児科部長、2005年1月に東京・江戸川区小岩に石橋こどもクリニックを開院。

答える人 石橋涼子先生(石橋こどもクリニック院長)

 一般に風邪の症状といわれているものは熱、咳、鼻水、痰などですが、市販薬はそれらの症状を緩和する成分がすべて入っています。以前の風邪薬には必ず解熱剤の成分も入っていましたが、最近は入っていない市販薬も増えてきました。

 まんべんなく入っている分、一つひとつの成分量は少なめに抑えられています。

 それに対して処方薬は、医師が患者の症状を見て必要だと判断したものの組み合わせですので、たとえば鼻水緩和だけ、咳止めだけということもあります。必要だと判断された成分は市販薬よりも多くすることができます。

 また、そもそも医師の処方がないと販売できない薬もありますので、それも市販薬との大きな違いです。

 「何度を超えたら解熱剤を使うべきか」という質問はしばしば受けますが、一般に解熱剤は38.5度以上の熱を想定して処方されています。ただし、40度を超えていても本人がケロッとしていれば使う必要はありませんし、38度くらいでも辛そうならば使っても問題はありません。

 解熱剤を使っても病気が早く治るわけではなく、さすがに37度台で使う必要はないと思いますが、熱の高低よりもお子さんの状態で判断するようにしてください。

  
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